鎌倉大仏の素材
面白い本だった.例えば次のようなことが書いてあった.メモ.
- 大仏の銅の成分は1957年に早稲田大学鋳物研究所が調査した.
- 鉛を10%以上含む青銅であった.
- 青銅に鉛が加わると融点が低くなり鋳型の隅々まで青銅がいきわたる.
- 一方,鉛の分布にむらができて均一な鋳造が難しくなる
- 当時流通していた宋の銅銭は鉛が多く,組成が近い
- 鉛の同位体比を調べると,鉛の産地が日本・朝鮮半島・華北・華中・華南のどこであったか判別できる
- 分析の結果,揚子江流域の鉛であることが判明した
- 宋銭が原材料という説に信憑性が高まる
- 鎌倉大仏の総重量は120トン
- すべてを宋銭でまかなったのであろうか
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