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2007年4月 2日 (月)

文化財のデジタル複製



今日の日経夕刊にキャノンの「文化財デジタル複製保存」(参考)の話が掲載されていた.襖絵や屏風絵を実物大かつ精巧に複製する技術.


音楽は複製されて市場に流通することが前提だけど,襖絵なんかは違う.もともと貴金属の価値には希少性も含まれてるけど,「文化財」の価値には複製できないことを含んでたのかしらん,よく分からない.浮世絵の「版画」なんかは,複製がオリジナルだし.価値を何で計るかに依るか.



  • 美術館や博物館の価値が,文化財や美術作品の希少性に依存してたことは間違いのないところだ.



  • 少し強調したいのは,忠実な複製は極めて難しいということ.計測の過程で色や明るさに歪みを生じさせてはならないし,計測した図案を印刷する過程で照明や紙質に対する特性を変化させてはならない.キャノンの複製技術や大日本印刷の複製技術は,ハイテクの名にふさわしい.



  • 「なんでも鑑定団」風に価格をつけるとして,オリジナルより複製のほうが高くなることはありえないのか.価格の決定プロセスがオリジナルと複製とでは違うから,複製手段によっては,価格の逆転もありえるのではないか.例えば複製に用いるインクの合成が容易ではなく,希少だったりして.



  • どんなに詳しく見ても区別できない二つは identical だ.オリジナルと複製の「差」が知覚できない範囲で,両者は交換できる.



  • オリジナルだと思ってありがたいと思って見ていた作品が複製だと知らされたら,がっかりする.その落胆の出所は,希少性の傍にありそうだけど,希少性そのものではなさそう.作品の作者を敬う感情とも関係が深そう.例えば流通過程が完全にデジタル化されていても,「マスターファイル」は複製より高い価値を持つのではないか.

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