ジャージの二人・さるかに合戦と桃太郎
寺田寅彦随筆集第四巻「さるかに合戦と桃太郎」より抜粋.例えばさるかに合戦の話を,「さるが資本家でかにが労働者でさるは柿の実を詐取していて,などと教える小学校の先生が居るというニュースを受けて次のような記述が.
おとぎ話というものは,だいたいにおいて人間世界の事実とその法則とを特殊な比喩の形式によって表現したものである.(中略)その事が善いとか悪いとかいう批判を超越して実際にこの世の中に起こっている事実なのである.
長嶋有の「ジャージの二人」を読んで,上の文章を思い出した次第.
この記事へのコメントは終了しました。
コメント