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2007年5月19日 (土)

師匠をもつ必要性をWebとかグーグルは減らすか



減らさない、と思う。むしろ増加させるだろうと思う。


今日公園を散策していて、木の実を拾った。面白い形をしていたので持って帰って植物図鑑で何の実か調べた。名前が分からないので似た写真を探してページを繰ったけど見つからなかった。見つからないなとあきらめた頃に家人が帰って来たので知ってるかと聞いたら、アメリカ楓だと言う。検索したら、そのとおりだった。


マンサク科フウ属アメリカフウ(モミジバフウ)


検索ついでに、植生とか街路樹への利用とか色々と情報を得た。ついでにと思って、「最近咲いてる花で、小さくて、花びらが6枚あって、つぼみは小さくて固そうな球形で」と聞くと、ニワゼキショウだと言う。検索したらその通りだった。その花は1日で枯れることなど、いろいろとWebを介して情報を得ることができた。


ニワゼキショウ(庭石菖)


こういった知識獲得の過程は、とても典型的だ。まず興味をもって、師匠に名前を教えてもらい、検索する。検索エンジンは、語→関連情報(見た目の映像も含む)の検索は得意だけれども、逆引きが(ものすごく)苦手である。写真を示してアメリカ楓だと答えたり、鳥の鳴き声を入力して鳥の名前を答えたりする仕掛けは実用レベルにはほど遠い。そのような仕掛けの実現に必要な画像/音声認識技術は、かれこれ数十年の研究の歴史があるがまだまだ実現しそうにないし、仮にここで示した例程度のことが実現したとしても、と思う。


師匠と行動をともにすると、実体から情報への逆引き結果を、様々な抽象度のレベルで逐次獲得することができる。木の実を見れば名前を教えてもらい、野鳥の声を聞いてその鳥の名を知る。空振りすれば打撃フォームの欠点を言葉で指摘してもらい、数式を前に解き方を聞く。高度な知識体系を獲得するためには、こういった実体→情報の指導を繰り返し必要とする。Webが、その繰り返す頻度を高くする(早くどこかに到達する)可能性は十分あるけれども、しかし師を持つ必要性はWeb以前と以後とでほぼ何も変わらない。むしろ、頻繁に師匠を必要とするという観点から、必要性が増しているのではないか。そしてそういった頻繁な需要に応える必要性のために、師匠の役を演ずることが以前より難しくなりつつあるのではないか。


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