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シャープ、10本の指で同時タッチしても操作が可能な液晶を開発:ITpro
可視光の波長以下のサイズで微細加工できるとき,でも受光素子の大きさは波長より小さくしても意味がないから,余った余力が周辺回路の加工に回る.すばらしい.
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シャープ、10本の指で同時タッチしても操作が可能な液晶を開発:ITpro
可視光の波長以下のサイズで微細加工できるとき,でも受光素子の大きさは波長より小さくしても意味がないから,余った余力が周辺回路の加工に回る.すばらしい.
製造物責任法(PL法)では、販売して10年以上たった製品は、メーカーに賠償責任はない。しかし、経年劣化は、中古品市場の拡大や消費者の高齢化で増える傾向にあり、家庭には多くの危険が潜んでいることになる。
「PSEマーク」をつかった規制は,こういう事故を減らすことが目的ではなかったか.
…そんなことはない,という説に一票.
Saffo: essays: Failure is the Best Medicine
Now a much more dangerous bit of conventional wisdom is on the loose. It is the notion that information technologies will bring about disintermediation (1)‹that is, networks and information systems will allow buyer and seller to interact directly, thereby eliminating intermediaries and radically shortening value chains.
There's only one problem with this theory. It's directly at odds with what is actually happening. Rather than eliminate intermediaries, information systems do quite the opposite.
「情報技術は「仲介」を無くすと広く信じられてたりする,すなわち,ネットワークと情報システムによって売り手と買い手が直接交渉できるようになって,仲介人は必要なくなり,劇的にvalue chainが短くなるというものだ.この手の話の唯一最大の問題は,実際に起こってることと正反対だということだ.仲介人は減るどころか増えている.」
実際に起こってることの例として挙げらているのは,航空チケット予約システム.
The lesson of three decades of computer-enabled innovations in airline reservation systems is that information systems create new niches, and the first players to exploit these niches are likely to be the winners in the new order to follow. Even if the new order is transitory, the transitory advantages to being the innovator are vastly better than those of being the laggard.
「これらのことから学ぶべきことは,情報システムは新しい「ニッチ」を作り出し,このニッチを活用する者が新たな環境での勝者となるということ.その新たな環境が移ろい易いものであっても,そういったニッチを見つけた者は,後から追随してくる者よりはるかに有利な立場に居る.」
旅行代理店が間に入って,マイレッジ管理が挿入されて,クレジット会社が参加して.徐々に現金と旅券の実物の移動距離が減って,情報の通信量と処理量が増えている.
SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)[スウィフト] - 野村證券
橘玲氏は,SWIFTが保有してる送金情報がテロ資金解明に利用されたと以前中央公論(昨年10月)に書いた.これと同じようなことがGoogleに起こることはあるかしらん.無いとしたら,それはなぜかしらん.
「受け入れ拒否」という言い方と「受け入れ不可能」という言い方とは,随分違う.
見学した.全地球表面を10km四方のメッシュにきって,大気や海洋のシミュレーション.
地球シミュレータセンター : The Earth Simulator Center
ナノチューブの強度計算とか自動車の衝突強度とか,各種応用がなされてるとのこと.すごい.シミュレーションで出てきた値の確度の評価はできるのだろうか,いろいろ気になる.
心はプログラムできるか 人工生命で探る人類最後の謎 (サイエンス・アイ新書 31) (サイエンス・アイ新書 31)
表題だけで際物扱いするのは勿体無い,わたしのような門外漢向けの良書.
人工生命研究の方法の枠組み
- ターゲットの本質的部分を,要素の機能や要素間相互作用を記述することによってモデル化する
- それを計算機の中で動かすことにより,そこで創発する現象を観察・分析する
この本からは,色々な「ヒント」を読み取れそうな気がします.
購入.岩見重太郎の話とかフィガロの結婚の話とか,その気にならないと普通には接する機会がない気がする.
読了.傑作.ストーリは面白いし.
舞台の構造とか脳の構造とか古典とか臨死体験とか死とか生とか,小説中のほぼすべての要素が互いに類似した構造を持っていて,予言とか,なぞかけとか,仕掛けに満ちた重層的伽藍を構成.
類似は最初からそこにある。メタファーはそれを見るだけだよ。そしてメタファーはたんなる言葉のあやではない。人間の精神の本質そのものだ。われわれ人間は、類似性や対比や関係を見出すことで、自分たちの周囲のものを、自分が経験したことを、自分自身を理解しようとする。われわれはそれをやめられない。たとえ精神がそれにしくじっても、精神は自分に起きていることをなんとか理解しようと努力しつづける
赤ん坊が自分の腕の動かし方を習得するまでの過程には幾つかのタイプかある.遠くのものの掴み方を習得する過程でいうと,腕を縮めて体のそばで動かして空振りして,次に少しだけ腕を伸ばして腕を振ってまた空振りして,またさらに少しだけ腕を伸ばして腕を振って…と繰り返して遠くのものにぶつかるまで試すタイプと,いきなり腕を伸ばせるだけ伸ばして振って腕の途中にものをぶつけたら,次は腕を縮めてみて…と繰り返すタイプ.
学生でも新しいことを始めるのに,逡巡してなかなか行動しないタイプと,えいやっと行動してぶつかってから修正するタイプとがある.後者のタイプは傍からみてても何をしてるかが明確だし,教員としては接し方が分かりやすくて楽チン.一方前者は,実は密かに本人なりに色々考えていて,でもそれが傍から見てる者に伝わりにくいだけであることがあって.
そういう逡巡するタイプに行動を促したり放置したりをしばらく繰り返す.そういう子が,きっかけを掴んで,自分で転がりだすのを見るのは,教員としては嬉しい.きっかけを掴むと,顔つきが変わる.きっかけは,いろいろ.
緑地で娘と転がって遊んで帰って寝て起きて気付けば,ダニの噛みあとが数箇所.うち1箇所は米粒大の噛み後が一列に5cmほど並んでいる.あまり想像したくないけれども,ダニが体に入って・出てを繰り返した跡かもしれない.ダニは体を貫通するそうだし.
http://www.1101.com/bugs/1999-06-22.html
試験とか面接とかで携帯の電源を落とさせるのは,ベルがやかましいということだけではなく,答えを含む学生間のコミュニケーションを断つため.面接なんかで,自分が面接官に聞かれた内容を次の(身内の)受験者に伝えることは,簡単.面接時間が充分ながければその程度では誤魔化されないけど.
各種行列演算について知りたいときには,これ.
Matrix Computations (Johns Hopkins Series in the Mathematical Sciences)
抜群に面白かった.最後の最後は第7章「官治国家の病理」の「『国のかたち』の見直しが必要だ」であった.
渋い.
Data Reconciliation and Gross Error Detection: An Intelligent Use of Process Data
専門書は必然的に読者数が少なくて売れる部数が少なくて専門の数ほどには出版されなくて.でも,英語で書かれると世界中の読者を対象にできるから狭い専門分野でもそこそこの数が売れるかもしれなくて,結果専門書は英語で書かれることに.卒業研究とか修士課程とかの沢山の専門書を浴びるように読むとその後の糧に思いっきりなる時期に,英語アレルギーを持ってるのは損だ.
幼児でも出来る程度に工夫された,切ったり,折ったり,ちぎったりして楽しむ絵本.楽しいし,この絵本を読んだあとは,家にある色紙や画用紙の使い方のバリエーションが増える.
手ごろな価格の入門書として最近出版された次の本はお勧め.
随分昔,新聞とテレビだけでは国際的に通用する情報を獲得しきれないんだろうなと気付いたとき,見た目硬派な雑誌に情報収集の活路を見いだそうとして,でもなんだか失敗続きだった.例えば,週間金曜日の創刊にあわせて年間定期購読をして,届いた最初の記事が自動車は憲法違反という内容の記事だったと記憶する.その後も腰が引ける記事が続いて購読をやめた.最近では,クーリエ・ジャポンという雑誌を創刊にあわせて年間定期購読をして,やっぱり1年で止めた.編集者とか出版社を観て編集方針を想像するスキルを残念ながら私は持ち合わせていない.欲しいのは,日本語で読めて信頼のおける,国際関係のリアルタイムな情報を入手できる情報源だった.このページを読んでから,フォーサイトに目を通すようになった.残念ながら,私のレベルはこの程度.とほほ.
なぜ今更嘆くかというと,この程度のレベルだと,色々なことを知らないことで,知ってたら協力しないようなことに協力してしまいかねないからで,そのような記事を今続けて読んだから.
〇もう1冊。『日中戦争下の日本』(井上寿一:講談社選書メチエ)。日本近代史の俊秀による、1930年代論の決定版。日本は軍部の力で戦争に迷い込んだのではなく、国民の意思によって対中戦争を始めたのであった、という。
●国民の戦争協力は、国家が強制したのではなく、まちがいなく自発的なものだった。(中略)それでも日中戦争下の国民が、一方的な被害者意識を持つことはなかった。労働者は資本家に対して、農民は地主に対して、女性は男性に対して、子どもは大人に対して、それぞれが戦争をとおして自立性を獲得することに賭け金を置いたからである。国民は被害者である前に、ましてや加害者意識を持つこともなく、戦争に協力することで、政治的、経済的、社会的地位の上昇を目指した。(P9)
上のような話は,これまでも随所で目にしてきたし,そのたびに自分の「国際感覚」の乏しさを自覚してきたもので.
日経社説 悲惨なダルフールをPKOで救いたい - finalventの日記
日本がすべきことは中国への働きかけであるべきだった。中国に対して国際的な人道問題を利害抜きに真剣に訴えるべきだった。それを日本はしなかった。日本はこの数年の間国家としては実はしらっと黙り込むことで人道に対する犯罪に近いことをやってのけ、そしてやりつづけている。
ダルフールについては,間違いなく正確にfinalvent氏のブログが私にとっての入り口だった.それ以来幾つかの英字新聞のサイトを不定期で確認するようになった.日本語のテレビと新聞への(私の内部での)信頼度がさらに落ちた瞬間である.あまり良いことではない.
これまで国家のになってきた「公共性」を自律分散的なシステムによって再建する必要があるとのべているが、その見通しが立たないことも認めている。
情報を集約せずに最適化をおこなう.例えば分散型のカルマンフィルタを思い出す.通常のカルマンフィルタは中央のサーバが
を繰り返す.一方分散型カルマンフィルタは分散配置した各末端が全体に関するモデルを持っていて,次の手続きを繰り返す:
この文脈で「公共性」は,(1)社会に関するモデルを自分で保持して,(2)生活の中でモデルと現実との差を自覚して,(3)その差に基づいてモデルを修正するとともに,(4)その差を公開する,といったところか.次の事に気付く.
の結果が返ってきた.特に心配することもなし.よかった.祝杯をあげて肝臓に負担をかけることにした.
メモ.
参院選挙区は4・803倍で、前年(4・747倍)より拡大した。
民主主義
最終的には多数決によるとしても、その意思決定の前提として多様な意見を持つ者同士の互譲をも含む理性的対話が存在することをもって正当とする
全議員が仮に良心的であったとしても,議論する際に,自分達の意見の多様さと国民の意見の多様さのズレを推定する手間が発生して,「理性的対話」に割くことのできる知的リソースが目減りする.「互譲」ったって,譲られる側の議員は「ほんとなら譲られるまでもなく自分の考え方が本来多数派だ」ってな考え方をするかもしれず,譲る側も自分の正当性をことさらに強調しなければならないので,双方に屈託が生じる.へぼい.
の花が太陽を追いかけてなにか有利なことがあるのか,と私の師匠が不意に.確かに,なんでだろう.葉が太陽を追いかけるのは光合成のことを考えても分かる気がするけれども.
に出張.すずしくて天気が良かったけど観光するヒマなし.ヒマのあった人がみな一様に,ドームに寄ってからじゃないと宮島に行きにくいと言っていたのが印象的.
日経夕刊の「あすへの話題」はいつも面白い.今日は洗脳フェロモンの話だった.
このフェロモンは若い働きバチの脳に作用し,嫌悪学習を抑制してしまうという.(中略)(女王蜂はこのフェロモンにより)手下達の反感を減じて,忠誠心を高めているのだろうか.
「労働は苦になりません.あなたのそばに居られるだけで幸せです」という感情をケミカルに惹起する女王.カリスマ・スプレー.ドラえもんの道具にでもありそうな.女王は,若手の忠誠心を悪用したりはせず,安心して自分の仕事=子孫を残すことに専念する.このフェロモンの作用を「洗脳」と呼んだ「独コンスタンツ大学のガリジア博士」はスマートだと思う.
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