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2007年10月

2007年10月22日 (月)

感覚オリエンテッド



「知の構築とその呪縛」を読了.消化には時間がかかりそう.


例えば,目に見える机の知覚と,机が原子の集合であるという「密画」との関係を巡って次のような文が.



知覚と外的対象というデカルト二元論の構造的欠陥は,同じ一つの事物(中略)の知覚的描写の「重ね描き」という見方で訂正しうるのである



知覚が対象を定義する,とも.


その意味するところの大きさは本の後半に明らかになるけれども,とりあえず知覚が対象を定義するという考え方はすんなり納得できる.


…オブジェクト・オリエンテッドな言語は,ロボットのような,実世界と強く干渉する機械を作ろうとする立場からみると,「デカルト二元論の構造的欠陥」をそのまま引きずっているのではないか.感覚が対象を定義するのなら,センサーからの入力オリエンテッドな,各センサーからの入力を位置とか時刻とか参照しながら束ねていってIDを割り振って個を識別するような,そんな感覚オリエンテッドな言語があっても良いのではないか.



知の構築とその呪縛 (ちくま学芸文庫)

知の構築とその呪縛 (ちくま学芸文庫)



  • 出版社/メーカー: 筑摩書房

  • 発売日: 1994/07

  • メディア: 文庫




2007年10月15日 (月)

医用画像の診断支援システム(CAD: Computer Aided Diagnosis System)



X線CTとかMRIだけでなく、PETとかSPECTとか拡散MRIとか、病気の診断に際して撮影される医用画像の種類が増えつつある。おまけに、こういった医用画像を撮影する装置の空間分解能が向上して、患者ひとりから撮影される画像が高精細化している。この結果、読影医が診断に際して参照する画像の枚数が膨大になって、全部の画像を精査することが難しくなってしまった。実際、読影にかける時間やディスプレイの分解能に応じて、せっかく高精細に撮影したMRIを、わざわざ低分解能に落として表示するようなこともおこなわれつつある。もちろん、それでも、診断には充分だからではあるけれども、分解能を落とすことで病変の格付けの精度は若干犠牲になるかもしれない。


そこで、医師の診断を手助けするツールとして、診断支援システムの開発が進んでいる。使い方は次のとおり。



  1. 画像を撮影

  2. 医師が画像診断する

  3. コンピュータが画像から病変を自動抽出する

  4. 医師がコンピュータの病変抽出結果と自分の診断結果を比較する

  5. 両者に齟齬があれば診断しなおす

  6. 報告書を書く


診断支援システムの結果を参照することで(1)医師が見落としに気付くというご利益と(2)医師は病変に気付いたけどコンピュータが気付かなかったせいで医師が自分の正しい診断結果を翻す、という副作用の二つが起こりうる。(1)と(2)を比較して利益が多くて、なおかつ診断レポートの作成に要する時間が短くなるならば、システムを入れる価値がある。マンモグラフィを対象とした診断支援システムは、このような観点から導入が進んでいる。


医用画像と診断システムの併用が進むと、画像と診断結果の組の蓄積も進んで、機械学習に利用できるサンプルも蓄積される。この蓄積は、医学的な知見を診断支援に利用可能な形でモデル化する上で有用で、うまく使えば診断支援の精度も向上していく。


鍵は、病変抽出処理の初期精度と、処理結果を医師に提示するインタフェースのあり方。両者を同時に改善できるエンジニアは、ほとんど居ない。そもそも病変に関する知見を持つエンジニアも少なくて、苦労が続く。


2007年10月10日 (水)

RFID雑記




  • RFIDの最後の二文字はIdentificationの略で、つまり同定するという「機能」を表した言葉だ。

  • ひとつひとつの物品にIDを割り振るための体系(-)ができつつあって、でも、どこがそのID割り振りを管理するかで喧嘩をしていて、なかなか先に進めない。IDを割り振って発行する手間賃を巡る喧嘩であるもよう。

  • すべての物品にRFIDのタグをつけたい。そのタグの値段を5円とか1円とか低価格にしないと普及しない、と人は言う。低価格にしないと普及しないのは間違いないんだろうけれども、そのタグをどこでも読めるようにタグのリーダも普及しないと話しにならない。どこでもタグを読めて、ネットワークに接続できて。そういうリーダーの候補のひとつは携帯電話とのこと。うーん、どうだろう。なんだか肝心なところで、ユビキタスなタグのシナリオが綻んでる気がする。

  • IDタグで物流に革命など起きない、とのこと。物流は小包のような個々の荷物と、その荷物を複数入れるコンテナと…と階層に分かれていて、各階層を管理しないといけない。個々の荷物をRFIDなど抜きで管理する徹底的なノウハウは既に存在していて、実際効率的に稼動している。コンテナのRFIDタグは異国の会社が独占していて、日本では開発してないとのこと。開発しない理由は、コンテナ用のRFIDタグの帯域がアマチュア無線とバッティングしてるからとのこと。へぇぇ。

2007年10月 3日 (水)

食洗器



おさらやコップをなんとか全部入れようとあれこれお皿やコップの入れ方を試行錯誤する時間は無駄で、さくさくと入れて、入らなかったものは手で洗うという戦略が食洗器の賢明な使い方だと思う。


2007年10月 2日 (火)

授乳



通勤電車のなかで乳飲み子が泣いたときの反応は様々。チッと舌打ちする人と「あらあら大変そう」と気遣う人とがもちろん居て、それは年齢とか性別とかに依らない気がする。電車の中でも街中でも、どうどうと授乳できるような世の中にならないものか、と思う。異国には、そういうところもあると聞くけれども。


2007年10月 1日 (月)

老いとか体とか



同じ話題が,同時に別々の場所で,ぽこりぽこりと湧き上がるように見えることがあるのは,こちらが気にしてるからなのか,良く分からない.


ほぼ日刊イトイ新聞 - 黄昏



南 太りだしたのは、仕事しだしてからかな。


赤瀬川  気分が大きいような気がするんですよね。


     食べ物の物理的なものもあるけど、


     気分が安定すると太るというか。


     若いころにね、スキーに行って、


     若いっていっても40歳くらいだけど。


     夢中になってやると、腹が減るのね。


     そうすると少し肉付きがよくなるという。


     疲れると食えるようになるわけ。



私は大学入学時に視力が悪くなった.いわゆる「受験がおわって大学で何してよいか途方に暮れた」へぼい大学1年坊主だったその時期に,目が悪くなったのは,偶然じゃないと今は思っている.自分のそれまでの(受験に重きを置いた)生活が近視眼的であることに気付かされたときに,目が悪くなった.


老いの手柄 (内田樹の研究室)



幼児期の自分も少年期の自分も青年期の自分も壮年期の自分も、全員が生きていま自分の中で活発に息づいている。


そして、もっとも適切なタイミングで、その中の誰かが「人格交替」して、支配的人格として登場する。


そういう人格の可動域の広さこそが「老いの手柄」だと私は思うのである。



「人格交替」していることに,なかなか気付けない.「交替」を意識的に制御して,喰えないオッサンになりたいものだと思う.


今日の日経夕刊には「ちょいズレの喜び」(ひどいタイトルだと思う.インタビューの内容と全く関係ない.)と題して,奥田民生のインタビューが乗っていた.私より3つ年上だったのか.



もはや人生残り少ないから,みたいなことをいちいち考えて無理やり(朝)起きる.けど力尽きてしまう.



喰えない人だと思う.かっこいい.


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