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2008年7月

2008年7月31日 (木)

トルコ

公正・発展党に対する解散請求却下(速報)

7月30日、トルコ憲法裁判所は、共和国検察庁検事総長から起こされた、与党、公正・発展党(AKP)に対する解散請求訴訟、およびギュル大統領、エルドアン首相ら同党政治家の政治活動禁止請求を却下した。(中略)

今回の判決もまた、純粋に憲法判断をしたというよりも、今の状況では、憲法上の規定として政党を解散することは可能だとしても、あまりに失うものが大きいという政治的な判断を含んでいるようにみえる。

こういう記事を速報で、しかも簡単に日本語で読めるなんて。ブログに(というか内藤氏に)感謝。

EU諸国は、今回の憲法裁判所が解散を却下したことを一様に歓迎しているが、イスラーム社会の本質を見落としている。エルドアン政権自身、今回の判決を受けて、はっきりと世俗主義を緩和する方向、すなわちイスラーム化の方向に舵を切ることは難しくなった。穏健な状態で歯止めがかかったのは良いことだ、というのがEU諸国の見方だが、政権自体が、より急進的なイスラーム主義者の挑戦を受ける結果をまねく可能性は高い。今後、バブル経済が崩壊すると、夢を裏切られた民衆は、必ず、急進的イスラーム主義に引き寄せられるからである。

雨天炎天はバブル前のトルコで。今はどんな感じなのだろう。

雨天炎天 Book 雨天炎天

著者:村上春樹
販売元:新潮社
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2008年7月30日 (水)

軽井沢→東京

事務仕事をしに、軽井沢開催の学会を途中で抜けて、名古屋へ。新幹線東京経由が最短なので、そのルートを採用する。東京駅で東海道新幹線に乗り換えるとき、公衆電話で泣きじゃくりながら話してる若い女性がいた。

---

軽井沢では研究室の学生5人と同じコテージに宿泊。そのうち4人とはトランプでゲームをしたり、酒を飲んだり、しゃべったり。1人はPSPで遊んだりして部屋に閉じこもって先に寝た模様。

ゲームをしたり話したりすると、学生の個性・性格や各学生が他の学生をどのように思っているのかが分かって楽しい。酒やゲームへの参加を無理強いするのは論外として、でも、こういう(オフィシャルではない時間帯における)コミュニケーションが信頼感とかいろいろな絆を醸成するのは間違いのないところであるし、こういう時間帯に色々な年齢の人と話すことは、お互いの糧になる。

画像認識の最近15年

今から15年ほど前には、画像認識の研究は早晩廃れてくるであろうとマコトしやかに言われていたものだった。当時の主要な認識対象は手書き文字であって、要するに紙に書かれた文字をスキャナでとって、それを認識するための技術開発が盛んであった。そんな頃合に、「オフィスから紙をなくそう」というトレンドがやってきて、全ての文書がワープロとかパソコンとかで作成されて配布されてディスプレイで見られるようになるのだから、いまどき紙に書かれた文字とか文書を画像認識するなんてニッチで時代遅れだ、という論法であった。

民間の研究所で、文字認識とか画像認識の研究チームを率いるリーダーには、ミンスキー大好きな人たちが多くて、人工知能について考えていて認識の問題にたどり着いた人たちが少なからずいた。そういう人たちは、ペーパーレスになろうがなるまいが認識という問題を面白いと思っていたし研究は続いたけれども、でも世の中における立ち位置は中央から周辺へと、日なたから日陰へと移ろっていたように思う。

ところが、グーグルを代表とする検索の仕掛けの登場で事態が一変する。画像や音声は認識しなければ内容に踏み込んだ検索対象にならない。グーグルが目指す情報の構造化にとって、画像認識はキーテクノロジーのひとつである。画像認識の研究者にとっては天佑であった。本質的に面白い問題であったからこそビジネスとしても研究テーマとしても復活できたのだ、という見方もできるかもしれないけれども。

画像認識研究の重要さが増すことによって、研究者が多数参入した。単に人数が増えたのではなく、数学畑の応用よりの人たちや統計数理の人たちが、多数参入した。端的に言えば、優秀な人材がどっと押し寄せた。SVMとかRVMとかを含む多くの認識機械の研究は、画像認識の分野から観て若干離れたところに居た研究者たちの成果が、どっとの画像の分野にも流れ込んできたものである。また、学習用のデータが突然、文字通り桁違いに利用可能になったことも大きい。統計とか機械学習の分野も、情報構造化にとってのキーテクノロジーであったのだ。

近年の画像認識性能の格段の進歩と、その契機の多くが外部から来ていることの自覚は、昔からの画像認識研究者にある種の居心地の悪さを感じさせているかもしれない。画像処理や統計数理の分野が大いに関係あることには、もちろん昔から多くの人が気づいていた。でも、本格的に、本気で組み合うようになってからの日はまだ浅い。グーグル以前と以後とでは、研究者を巡る状況が随分違う。

異分野の研究者との人的コミュニケーションの能力と猛烈な勉強と、そして自分の立ち位置をふらつかせない強靭な足腰が、これまで以上に要求されている。

2008年7月29日 (火)

画像特徴量など

画像の学会 の前日のworkshopと初日の今の時点までに眼にした画像特徴量。

SIFTがデファクトスタンダードになりつつある。
統計的な手法として眼にした手法(順不同)。

  • EMアルゴリズム
  • Dirichlet Process
  • Gibbs sampler
  • MCMC
  • Belief Propagation
  • 変分推定

EMアルゴリズムは必須のツールになった。

2008年7月27日 (日)

返却絵本リスト

  • こどものとも 0・1・2
  • とりかえっこ
  • おべんともって
  • 雨の日のふたり
  • そりあそび(ばばばあちゃんの作者)
  • ひとあし・ひとあし
  • おさるのジョージ(気球)
  • エルマーとエルドーおじいさん
  • ミッケ!(8)

2008年7月26日 (土)

明日から軽井沢で学会

軽井沢で学会。宿泊施設にはプリンスホテルしか選択肢がない。ひどい話である。

滑り台に青年

今日の名古屋の最高気温は38度。丘の上にある緑地公園は暑さのせいであろう人っ子ひとりいない。セミを探したりバッタを追いかけたりブランコにのったり、緑地公園を親子で借り切り。30分ほど遊んで、「よし、次は滑り台」ということで滑り台を上る階段に近づいたところ、ひとりの青年がその階段に腰掛けて、両足を腕に抱えてうつむいて座っている。我々親子が公園についてからずっと遊んでいる間じゅうずっとそこに座ってうつむいて動かなかったらしい。その青年になにがあったのだろう。午後4時ころとはいえ、我々が体感する気温は30度を超えていたけれども、その青年には気温の高低とか周囲の景色の良し悪しなど眼中になかったであろう。

とりあえず滑り台はあきらめて、草や葉をちぎったり投げたりゴッコ遊びをしたりして、さらに1時間ほど遊んだけれども、結局その間ずっと青年は滑り台の階段でうつむいて座ったままだった。

今日は滑り台をあきらめた。

自己と非自己

ネットワークセンシングの調査委員会で、生物学で免疫系の研究をしている先生からレクチャを受ける。自己非自己の認識の話が面白かった。

キラー細胞では、「活性化因子 - 活性化レセプター」の組と「自己マーカー - 抑制性レセプター」の組の二組がある。前者でキラー細胞は活性化するが、自己マーカーが受容されると抑制される。基本的に攻撃したくて仕方のない細胞があって、自己マーカーによってその攻撃が抑制されているという構造。アクセルは常に踏まれていて、自己マーカーによってブレーキも踏まれていて、自己マーカーをもたない対象についてはブレーキがはずれてアクセルのみとなって攻撃がおこなわれる。

自己マーカーは糖鎖の構造というかパターンであり、糖鎖のパターンはゲノム配列で直接決定されるのではなく、ゲノムが決定する酵素で決定されているとのこと。自己マーカーの決定は遺伝的な立場から見ると、間接的である。DNA(アデニン)とかタンパク質(アラニン)の結合が1次元的にしかできないことに比べて糖鎖が多次元結合できることも興味深い。

糖鎖のパターン「のみ」が自己非自己の識別に利用されているのだとすると、物理的に壊された細胞をマクロファージが貪食することをうまく説明できないように思う。物理的に破損した細胞壁は破損したあとも糖鎖でコーティングされているのであろうから。その旨質問したら答えをもらった。生きた細胞はイオンポンプなどで電位差を生み出し続けている。その電位差は細胞が壊れると維持できなくなる。そのような(壊れることで維持できなくなる状態)変化をマクロファージが検知して攻撃する(のではないか)とのこと。

生体内部の状態は健康であれば定常であり、その状態には電位差とか糖鎖パターンとかの「不変量」がある。その不変量が自己を規定するということのようである。一方、非自己の現れ方は多様であり、このため、不変量をもたない対象のすべてを(システムのパフォーマンスの観点から有害か否か検証したりすることなく)排除する。さらに、自己か否かを識別するだけではなく、免疫系として非自己の一部はそのパターンを記憶しておく。この記憶が獲得免疫であって、深刻な異物に対する防衛能力を高めることができている。その記憶のための、樹状細胞とかヘルパーT細胞とかの仕掛け。

面白いなぁ、と思う。読まなきゃ駄目かもなぁ。

生命の多様性〈上〉 (岩波現代文庫) Book 生命の多様性〈上〉 (岩波現代文庫)

著者:エドワード・O. ウィルソン
販売元:岩波書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する


定常状態であることを検出するセンサと、定常状態ではないことを検出するセンサ。後者については、定常ではないことを検出するSingle-class classifierのタイプと、定常ではないことのうち特定のもののみを検出するものタイプがある、ということを備忘。

2008年7月24日 (木)

大学院の講義

今年は、大学院での講義でも、学生アンケートを実施した。大学院生相手には、学部生相手とは違って、自分の考え方を色濃く反映させた講義をしたいと思っており、そういう講義はなかなかシラバスどおりに進まず、「講義はシラバスどおりであったか」とかいう項目のあるアンケートをするのは嫌だなぁと思っていたのであったが、蓋を開ければそもそも学生たちがシラバスを真剣に読んでおらず、それはそれで困ったことなのだが、シラバスとは違った話をふんだんにしたにも関わらずそのことを指摘した学生は一人も居なかったようだ。

大学院相手の講義の最後には、押井守監督「イノセンス」のシーンを題材に、その背後にあるIDタグ+ネットワーク+ビジョンシステムを組み合わせたシステムの可能性の話をしたのであった。

例えばサイボーグの主人公が船に乗り込むシーンでは、主人公の眼球に相当するカメラには船内の景色が映り、その景色に船内の3次元CADデータと思しき情報が重ね合わせて描画される。実際には眼の前の鉄扉がしまっていても、その鉄扉の向こう側の廊下や天井のデータが重なって描画されるため、あたかも鉄扉が透明であるかのように見える。

対象の形状が既知であれば、映像からカメラの位置・姿勢などを推定して、対象の形状データを実画像に重ねて描画することは難しくない。船内の形状データは当然ネット上に存在しているわけであり、ネット上の情報にアクセスしつつ情報処理をおこなうシステムは、ネット上の情報を利用できなかった旧来のシステムと比べて、柔軟性も頑健性も大幅に優れている。

こういう話をしたあとなら、形状データの重ね合わせに必要な射影幾何学とか、画像認識法とかにまつわる小難しい数学の話も学生は良く聞く。こういう話をしないと小難しい話を聞かない学生ばかりかというとそういうわけではないのだが。

小難しい話の極北の最先端の話をするのと、映画のような話を混ぜながらホンワカと話をするのと、ゆれながら講義をする。そういう形式を学生は嫌いではないようである。そういう形式の講義は、学部ではもはや許されていない。許すべきだと主張したいわけではないけれども。

期末試験

期末試験を実施して今期もようやく講義を終えた。とりあえず一段落。

試験時間中、学生が自分の斜め前に座ってる友人の答案を気にして、その答案を覗くような行為をすると、教壇側からは丸見えである。仮に受験者が100名近く居てもその「気の迷い」には気づくものである。そのまま目に余る不正におよぶと昨今色々と大変であり、そうならないようにジッと見つめたりしながら気の迷いの芽を摘む。ただまぁどのくらい目くじら立てるかという塩梅のようなものはあって、不正を見逃すとかそういう話ではなくて、まぁ「自分の理解度をこちらに正直に伝えてね」と思う程度の力の入れ具合で監督をする。

最近は講義の最後に学生に対して「講義アンケート」を実施するよう大学から要求される。松竹梅で講義の良し悪しを学生から評価され、「字をもっと丁寧に書いてほしい」とか「早すぎる」とか感想を述べられる。そういったアンケートの結果を次期講義の改善に活かせとかなんとか。

でも、自分の講義の評価には、アンケートなんぞより試験の採点のほうが有用だ。どの項目がどの程度学生に伝わったのかが良く分かる。というか、それ以前の、問題作成のときが自分の講義内容の反省の機会であったりもする。講義で扱いきれなかった話題があると、「あぁ、この問題は出せないな」と思ったりする。いま受け持ってる講義は担当するようになって4年目だが、未だに講義形式を固定できない。へたくそなことである。

通り魔

亡くなられた方に哀悼の意を表します。

昭和57年版 犯罪白書

警察庁では,昭和56年6月,通り魔事件を,「人の自由に通行できる場所において,確たる動機がなく,通りすがりに不特定の者に対し,凶器を使用するなどして殺傷等の危害(殺人,傷害,暴行及びいわゆる晴れ着魔などの器物損壊等)を加える事件」と定義

不特定の者を殺傷するというその定義をみると、「誰でも良かった」という台詞をとりあげても通り魔の犯人が通り魔を自称している以上の意味を汲み取れない。認知件数はここ数年横ばい。昨今の事件に特殊性を見出そうとするよりも、古今を問わず通り魔事件に共通する特徴を抽出することが先ではなかろうか。見つからなければ、特殊性も見つからない。

餅による窒息

こんにゃくぜりーによる窒息事故より多い(件数)。子供には、餅やこんにゃくで窒息することがありうることを伝えよう。そして、小さくちぎったり噛んだりして食べるように教育しよう。いざというときのための対処法も知っておこう。入れ歯になったりして自分の咀嚼力に自信がなくなったら、餅を喰うのをやめよう。

minimum phase

超音波画像から、撮像に際して打ったパルス信号の波形を推定する話の基本は、ケプストラムによる振幅の推定+最小位相の仮定に基づいた位相の復元。最小位相の話についてまとまった記述はないかとウロウロしてたら、このページを発見。本名は書かれていないようですが…。

追記
そういえば、このページも好きなページのひとつ。スキルが高くて退職後で時間があって若い世代の教育に関心を持ってくれている人が、もっと大勢ネットワーク上で発言してくれるといいのに、と思う。それともすでに大勢発言してるのに、こちらのアンテナの感度が低すぎるのか。

2008年7月22日 (火)

ウェアラブル ディスプレイ

わきの下のディスプレイ

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ディスプレイの広告効果というよりは間抜けニュースとして採りあげられる効果を狙ったものではないかと思われますが、

衣服にディスプレイの機能を持たせる。デコレーションの意味でも広告の意味でも、シャツのプリント柄の延長にしかなっていない。こういうトボケは嫌いじゃないけど。

ウェアラブルコンピューティングとかに関連して耳を傾けようかなと思うのは、例えば次のような話だ。

スマート テキスタイル

What are Wearable Electronic & Smart Textiles?

(ウェアラブルな電子式で利口な布って?)

The definitions for smart textiles are broad and generally undefined and the terms 'intelligent' and 'smart' textiles are often interchangeably used.  They are typically textiles that, like traditional textiles, are flexible and comfortable enough to be worn (e.g. as full garments, part of a garment, clothing accessories, etc.), but that also have specific functional properties as defined below:

(利口な布の定義は幅広く、一般化はまだされてないし、「知的な」布という言い方と「利口な」布という言い方がごっちゃに使われてる。それらは典型的には、フツーの布と似てやわらかく、苦痛を感じることなく身にまとうことができる(例えば衣服全体に使ったり、衣服の一部に使ったり、布製のアクセサリーに使ったり)けど、次に示すような特質を持つ:)

Electronic - textiles with incorporated (micro) electronic components such as processors, sensors, etc. which can enable wireless communication with other devices.  For example, at thegarments that consist of components that can monitor the posture and movements of the wearer have been developed, for applications in multi-media, physical rehabilitation, etc. In many cases, electronic textiles can generate two or multi-way communication, enabling the garment to feedback information from the wearer to a central processor or other devices, and vice versa. 

(電子式:プロセッサーとかセンサーとかの電子部品が組み込まれていて、それらが無線通信で他のデバイスと通信できる。例えばピサ大では、来ている人の姿勢と動作をモニタ可能な衣服を開発され、リハビリなんかでの応用が期待されている。電子式の布は2つ以上の通信方法を持ってる場合が多く、衣服から中央のプロセッサに情報をフィードバックしたり逆にプロセッサから布へと情報をフィードバックすることができる。)

Smart - textiles that can change or adapt their properties according to their environment.  For example, textiles that can increase their insulation values with a decrease in temperature, thermochromic or photochromic materials (changing of colour under different conditions), shape memory polymers and alloys (changing of shape under different conditions), and so on. 

(利口さ:環境に応じて特質を適応的に変化できる布。例えば外気の温度が下がるにつれて断熱効果を高くできる布とか、環境が変わると色を変えるような熱化学的もしくは光化学的な素材とか、環境が代わると形状を変化させる形状記憶ポリマーとか。)

患者のモニタリングには適してるように思う。洗濯どうする問題は置いておいて。

2008年7月21日 (月)

Adobe Illustratorで作成したグラデーションのEPS

  1. Adobe Illustratorでグラデーションで、グラデーションで塗りつぶした長方形を作画
  2. EPSに変換
  3. tex+graphicx -> dvi
  4. dvipdfm
  5. pdfを表示すると「ページの処理中にエラーが発生しました。文書を読み取り中に問題が発生しました(110)。」 となる。

途中で格闘をやめて、グラデーションの無い図に変更して誤魔化すことにした。関係ありそうなページ

EPSファイルには注意が必要で、Adobe Illustratorなど作成した縦方向のグラデーションのパスが含まれると、dvipdfmxで作成したPDFをAdobe Readerで開いても、画像を含むページが表示できなくなります。この問題を回避するにはグラデーションメッシュを使うか、グラデーションの0.01度ずらしてください。なお、プレビューでは問題なく表示されます。

回転しても私の環境では回避できなかった。epsファイルの中身を読む気にもならず、グラデーションメッシュは難しそうだからパスして。IEEE Xploreにdviのまま丸投げしたら、アッという間に解決できたのだが。むー。

2008年7月20日 (日)

人の息子

わが子と公園で遊んでいると、人の息子やら娘やらとのコミュニケーションの機会が頻繁に発生する。以前は叱ることが難しかった。列に並ばず横入りしたり、人にぶつかっても謝らなかったりする人の息子を叱ることが、最近ようやくできるようになってきた。以前は叱れずに見過ごして、家に帰ってから後悔することが多かった。

先日親子水入らずで、緑地公園で娘とシャボン玉をしていたら、シャボン玉に惹かれて人の息子と娘の2人組みが走ってやってきた。ひとこと「やらせて」と言えばウェルカムだったけど、シャボン玉で遊ぶ娘の眼の前に立ちはだかり、無言で笑って「次はおれの番」な空気を漂わせる。娘より年齢は上で体格も一回り違う。「ずうずうしいガキだな」と咄嗟に思い、そしてそう思ったとたんに底意地を悪くする自分が居る。

意地悪モードになってるときには意地悪全開であり、「貸してくださいと言えば貸してあげるよ」などと人の息子に言い、貸してくださいと言わせてから貸し与えてもその子たちが遊んでる間はシャボン玉が大きくできてもほめたり絡んだりしてあげることもせず、そうして私とのコミュニケーションが不全であることにガッカリしたのであろうその子たちがシャボン玉をやめて無言で帰ろうとするときに呼び止めて「お礼を言ったらどうだ」などと言う。

どこからどうみても、完璧に、嫌な老人である。

園芸農家をしている実家での催事場でゴザを敷いて店を広げて鉢植えを売っているときの出来事。人の息子がやってきて「お金これしかないけど、これください」と鉢植えを指さしてニコヤカに言う。服装は普通で手にはコンビニのビニール袋を下げ、その袋の中には買ったばかりの食料品。わが父は「お金が足りないなら売れん」といって追い返し、それを見た母は「子供なんだし売ってあげればいいのに」と言う。

鉢植えの件は、売らなくて正解なのであろう。シャボン玉の件は一緒に遊んであげるべきだったのであろう。お願いと感謝のセリフをきちんと言わせつつ。

人の息子の「至らない所業」に対して、怒らず、叱り、なおかつその子を受け入れる。そういう、人の息子達とのコミュニケーションは、母親連のほうが一枚も二枚も上である。「板についている」。一方、父親連のそういう事柄に対する経験値は、誠に心もとない。
この心もとなさは、そのまま社会のなんちゃら。

体が欲する?

ビタミンCの粉末を飲む。「ビタミンCが足りてない時に飲むといつもよりすっぱく感じる」という説をたまに耳にする。のどが渇いてるときは水はうまいし、カロリーが足りてない時は油分がうまい。不足を補う食べ物をうまいと感じず酸っぱさを感じてしまうのが本当なら、生物として欠陥品なのではないか。

セミ

我が家のベランダにセミがやってきた。普通に樹液を吸っている。吸ってる間は近づいても微動だにせず。Pict0001
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「真の危機」のあとも地球は回る

二十一世紀のグローバル市場経済にとっての真の危機とは、いったい何のことなのだろうか?
基軸通貨としての「ドルの危機」がそれである。

と岩井克人氏は著書「二十一世紀の資本主義論」で言っていた。そして、ハイパーインフレは怖いと続いて、その引き金になりうる話としてシニョレッジの話が紹介されていた。

もしこのシニョレッジの誘惑に負けて、アメリカが実際にドルを過剰に供給しはじめたとしたらどうなるだろうか

でも実際に今起こりつつある事柄は「アメリカ、いい気になるなよ」という話ではないのではないか。詳しくは知らんけど。きっと全員がやるべきことをキチンとやりつつも不可避な何かで、たしかに今はドル危機度抜群なんだろうけど、全世界が崩壊して終末に向かうような話では結局ないのではないか。詳しくは知らんけど。

結局馬脚は現れる、ってだけのことなのかもしれないし。これまでのシステムが使えなくなったら別のシステムをデザインすればいいんだし。真の危機のあとも地球は回り続けるんだし。今みたいな御時世では、詳しく知ってるフリをする悲観論者に対抗することは重要だ。経済を知らない人も、己の知識の少なさを笑ってすませつつ、のびのびと発言すべきではないかと。

…というわけで。お金の価値が下がったら、相対的に人的資産の価値が上がる。お金への投資のリターンが小さそうなときは、投資先を自分にして、つまり勉強して、次の景気回復期に向けてネジをまいておくのが良いのではないかと。

会社の人はいずれ雇用する余力がでてきたときに人材を広く確保できるように、新卒以外への門戸を今のうちに広く改築しておいてくださいませ、と思う。その余力が出てくるまでの体力があるかどうかが問われているのは重々承知しているのですが。

2008年7月19日 (土)

返却絵本リスト

  • ともちゃんとこぐまんくんのうんどうかい
  • きたのもりのシマリスくん
  • おさるのジョージハロウィーン・パーティにいく
  • ねきおのなまえ
  • いただきますおいしいね
  • ふゆじたくのおみせ
  • くれよんのはなし
  • こどものとも 0・1・2 かんかんかん
  • ねずみくんねずみくん
  • こねずみミコのママ、おきて あそぼうよ!
  • クリスマス★オールスター
  • ゴロゴロ ドンドン パラパラ

2008年7月18日 (金)

ルワンダ・ブルーブルボン

ルワンダ基礎データ(外務省)

(1)農林漁業がGDPの40%以上、労働人口の90%を占め、多くの農民が小規模農地を所有。主要作物はコーヒー及び茶(輸出収入の60%)であり、高品質化により国際競争力を強化する政策をとっている。一方で、内陸国のために輸送費が高いという問題も抱える。

スターバックス・ブルーブルボン

(ルワンダは)1994年まで続いた内戦で荒廃しましたが、海外支援団体からの援助を受けて、高品質なコーヒーを栽培し始めました。現在は国民の9割が1エーカーの区画の土地を耕して暮らしており、コーヒー栽培は主に西部のビルンガ山脈一帯と首都キガリに近い中央部で行われています。

小規模農地=1エーカーの区画の土地であることが分かる。1エーカーは約4046平方メートル。一辺63メートル。

エーカー(Wikipedia)

エーカー(acre)という名前は、ギリシャ語で牛の軛(くびき)を意味する言葉に由来する。そこから、「雄牛2頭引きの犂を使って1人が1日に耕すことのできる面積」としてエーカーという単位が作られた。

確かに小規模農地だ。コーヒーの高品質化の成果の一つが、スターバックスで売られているブルーブルボンということなのであろう。関連記事

Why CEOs love Rwanda

Why the attention to Rwanda, a land-locked country of about 9 million people about the size of of Maryland?

(スターバックスとかGoogleとかのアメリカ企業のCEOが)ルワンダに興味を持つのはなぜだろう。メリーランド州と同じ程度の大きさで、人口900万人の、陸の孤島なのに。

Rwanda is known as the "Land of a Thousand Hills" but it was not the lush landscape that appealed to Ritchie. He and Cooper toured the country and met government and business leaders. They decided that Kagame was open, honest, business-savvy and, unlike some African leaders, serious about fighting corruption.

ルワンダは「千の丘を持つ土地」として知られている。しかし、(米国とルワンダを結びつけたシカゴの投資会社の)Ritchieが魅力を感じたのはその緑豊かな光景ではなかった。彼らはルワンダを旅して、政府や企業の要人と会った。そして、ルワンダ大統領のKagameは、アフリカの要人にたまに見られるような不正に血眼な連中とは違って、開放的で、正直で、商売を分かっていると判断した。

We came away saying, this is the most undervalued 'stock' on the continent and maybe in the world," Cooper says. "Here's an African nation that's reaching out, not to governments so much, but to corporate America. They want to work. They want U.S. business to bring innovation to their country."

ルワンダはアフリカもしくは世界で最も過小評価された「株」であると感じた、とCooperは言う。ここに、政府ではなくアメリカの企業に手を伸ばしているアフリカの国がある。彼らは働きたいと思っている。彼らはアメリカのビジネスが自分たちの国を新たにしてくれることを期待している。

She had been asked by top Google execs to seek out business opportunities in Africa.

(グーグルがアフリカに3週間派遣したグーグル社員のひとりである)彼女は、アフリカでの商売の種を見つけるように言われた。

Why? Because Google is serious about its mission - to organize all the world's information and make it available to everyone.

なぜなら、グーグルは次のミッションに本気だからだ。「世界の情報を組織化して、誰にでも使えるようにすること。」

The Rwanda deal will make Google Apps - Web-based applications for e-mail, a calendar, the creation of documents and spreadsheets, messaging and Web page authoring - available to government ministries and three colleges in Rwanda.

ルワンダとグーグルの取引によって、gmailとかgCalenderとかのグーグルアプリをルワンダの政府の閣僚やルワンダにある3つの大学で使えるようになる。

うっかりスターバックスで買った高いコーヒー豆「ルワンダ ブルー ブルボン」についてた小冊子が気になってwebをみたら、こういうことでした。活力バリバリ。あ、ブルーブルボンは美味しいコーヒーでした。

蝉の声

雨が降っているとセミが鳴かない。なぜだろう。そういう習性だから、で終わるのかもしれないけど。鳴いても雨が降ってるとメスはオスの元へと飛んでいけないから鳴いても無駄で、だから鳴かない。雨でも構わず鳴いてたセミは、雨宿りしてる敵に見つかって、おまけにメスは飛んでこなくて子孫を残しにくかった、とかなんとか(適当)。

メスを呼ぶために鳴いてるとして、鳴いてからメスが飛んでくるまでのタイムラグの平均値はどの程度なのだろう。あれだけ鳴いていて、メスはオスの位置を同定できるのだろうか。すごい音源定位能力だ。飛ぶことで定位しやすくなるってのはあるかもしれない。鳴き声が大きくて持続時間の長いオスセミほどメスの獲得に有利な気がするけど、その分、敵にも見つかりやすくなる。どうなんだろう。

雨がやんでいっせいに蝉が鳴き出すと、雨から蝉時雨に代わる。蝉時雨は雰囲気のある言葉で嫌いじゃないけれども、蝉がいっせいに鳴く様から雨を想起したことはない。

昔、夏の暑い日に阿蘇山の頂上近くでぼんやり下を見下ろしているとき、蝉の鳴き声が眼下の森林全体から共鳴しながら立ち上ってきて圧倒された記憶がある。聞く状況によって印象が随分違う。どんな状況で聞くと蝉の声が雨の音に聞こえるのだろう。

蝉時雨といえば藤沢周平で山形県だけれども、米沢に住んでたときには、毎年最初に聞く蝉がヒグラシで驚いた記憶がある。いきなり夏の終わりを連想して切なくなったものであった。

2008年7月17日 (木)

留学生30万人計画

「『留学生30万人計画』の骨子」に係る検討事項(案)

2025年を目処に留学生30万人に増やす計画。現在おおよそ10万人だから20年弱で3倍に。話では、100万人と言いたかったけど、無理無理といわれて30万人に減ったとかなんとか。就職したあとのことまで考えると色々変化しないと適切な受け入れもできず、20年で3倍は適当な塩梅なのかもしれない。例えば留学生を受け入れる企業側は「留学生=英語が堪能」と思い込んでるようであり、でも、もちろん全員が英語が堪能なわけは無くて、採用してから戸惑うといった話も漏れ伝え聞く。留学生の出自を聞いてそこから想像できる基礎的な事項が圧倒的に少なくて、タイ出身だろうがフランス出身だろうが中国出身だろうが「留学生」という括りで把握してしまい、その内部を区別する分解能はないのであろう。この手の分解能は経験の蓄積がないと身に染みてこないものなのだろうと想像する。

留学して帰国して出世して要職についてそれをみて次の世代が進んで日本に留学して…といった循環ができると良いけれども。

地方大会は今年も続く

運営する側にまわると学会に投稿されてくる論文数が気になる。昨日が締め切りで、蓋を開ければ例年より若干多めで安堵したのであった。桑原桑原。論文投稿はWebで申し込んだ後、メールに添付して所定のアドレスに送付する形式でおこなっている。このシステムについては外注。締め切り後は一切投稿を受け付けないとあれだけ念を押してるのに「外出していて駄目でした」「一時的に書きかけの論文を投稿したから後日差し替えたい」「携帯電話から投稿できないとは知らなかった」などなどなど、甘ったれた電話がひっきりなしに事務局にかかってくる。例年大幅に例外を認めていたことは引き継いでいたけれども、今年度はバッサリ切り捨てることに。うらまないでね。

計算機管理者の倫理

「計算機管理者は基本的にいかなる情報にもアクセスできる。だから、プライバシはないものと心得よ。」というような説明を聞かされてきたし、たまに人に言うこともあったけれども、この言い方で正しいのかどうかは良く分からないというか、正しくないような気がしている。計算機管理者が利用者の情報をくまなく検索することは技術的には可能であるという意味では正しいのだけれども、計算機管理者の倫理が不問に付されている気がして仕方が無い。大学や職場の計算機やその計算機を端末にアクセスするインターネットというインフラは公のものである、公共の場での振舞い方に節度が必要なのは当然である。しかし、節度が必要である理由は、「お上が見てるかもしれないから気をつけろ」ということではない。

インフラを管理してやってる・使わせてやってるという管理者と、恐れ多くもインフラを使わせていただいてるという利用者との相性は良い。利用者のインフラに関する知識が少ないインフラ普及期・黎明期は、そのような組み合わせが意外と多かったのではないか。今では、インフラを管理する者と使う者との関係は、利用者から信任を受けたものと信任した者との関係となっていて、でも管理者が信頼を裏切る場合に対して利用者が何を担保として持っているのかというと、良く分からない場合が多い。

2008年7月16日 (水)

コーヒーの入れ方

動画で学ぶのが良いですね。

もうひとつ。

意外と一回当たりにそそぐお湯の量が多いんだなというのが印象。

「これまでもエクセルでやってたようですよ」とZ氏は言った

学会幹事の仕事で、エクセルとの格闘を余儀なくされることに。せくセルの「関数」なんて、今日の午前中まで IF しか使ったことがなかったのに。お題は次のとおり。

問い:下記の表1の「好物」の欄には、表2の「食べ物」のうちのどれかが記載されています。表1の「値段」の欄を表2を参照して埋めなさい。

Foo_3

一目散に本屋に行って、エクセルの本を立ち読みして検討をつけて、グーグル様にお伺いをたてて、なんとか解決。

  1. VLOOKUP を使う。
  2. 範囲の指定は「絶対参照」にする。

なるほど、こういう作業を日々してる人には必須のソフトウェアなんだろうなと思ったことであった。出来たと報告したらすかさず、「表1を1ページ1行ずつ印刷してください」と言われる。「ただし、各行の上に、表1の1行目=見出し行も付けて」とのこと。ひえー。

  1. ウィンドウ枠を固定して印刷
  2. 1行ずつにするのは、ページ設定の余白を操作して誤魔化すことに。

終わった終わった。さて、コーヒーでも飲んで、仕事に戻ろう。

癌の転移

忌野清志郎氏の件

喉頭癌が腸骨に転移とのこと。詳しくは分からないけれども、横隔膜をまたいでの転移であるのはショックだ。

iPhotoからアルバムを注文

macで写真を管理しはじめてから4年。はじめて以来、iPhotoで子供のアルバムを作って製本の注文を毎年している。今年で4冊目。昨年までインクジェットで普通紙に印刷した感じの質の低さにガッカリしていたけれども、今年は若干印刷の分解能が向上した。でも、まだまだである。昨今の印刷機を使えばもっともっと美しい印刷ができるはずなのに、なぜこの現状で満足するのかしらん。

Adobe Acrobat Connect Pro

web camを使って、ネットを介して日本と米国と欧州の研究者でTV会議をする機会がたまにある。skypeでもよいけど、なんといっても アドビのAcrobat Connect Proがすごい。エクセルなど電子ファイルの資料も共通に閲覧しながら、多人数の画像と音声を全員で共有したり、特定の人とチャットや音声で内緒話をしたりすることもできる。

TV会議だと臨場感は湧かないしヘボいことになるんじゃないかと最初思っていたけれども、むしろスクリーン上ですべての人がすべての人と等距離で対峙できることで、別の可能性が開ける気すらしたものであった。

2008年7月15日 (火)

PPTの授業

PPTは普通なんじゃないかな

米国の大学の授業って普通にPPTなんじゃないの。

へぇ、そうなのか。科目によるのかもしれないけれども。

日本の大学というか私の周りでも、PPTで講義をする教員は多い。私自身はPPTによる講義を何度か試みて挫折を繰り返しているクチ。授業が進みすぎるというか、大切な場所を伝えている実感が湧かなくて不安になるのであった。今気づいたけれども、おそらく、学会でのプレゼンテーションと同じように、講義内容を要約してスライドを作成してしまうから進みすぎるわけで、本来は講義用に「冗長に」作成すべきなのであろう。きちっと講義用のPPTを完成させて教員間で共有すれば、出張などの際に休講にせず(「休講」は米国の大学では稀だと聞く)、同僚の教員に代打の講義を依頼しやすい。もうすぐ今年度の前期の講義はおわる。後期からの講義をPPTに移行してみよう。(かな)

iPhoneの学内進出

学内の無線LANに接続するには、MACアドレスを管理者に申請して登録する必要がある。昨日学内に、iPhoneの接続申請が3台分あった。工学部だから「好きな人」が多いのかもしれないけれども、早いなぁと思う。

GPSとか音楽とか携帯電話とかネット接続とか、昔のマンガの主人公が持っていたスパイ小道具のようで、買った後の事を良く考えないとすごく欲しくなる一品だと思う。けど、音楽も聴かず、そもそも仕事時間中のほぼすべてを計算機の前に座って過ごすような職種のわれわれはiPhoneの出番はほとんどない。出張ったって、月に2、3回だし。

2008年7月14日 (月)

ずっと追いかけます。

崖の上のポニョ

決して少人数で作った低予算作品というわけではない。だが受ける印象は作家性の高い、実験的な小品といったところ。

宮崎監督の実験的な小品。 面白いに違いない。

2008年7月13日 (日)

機械学習とパターン認識 下巻

発売になった模様。でもアマゾンで入荷3-5週間待ち。ひょっとしてすごく売れているのかもしれない。…さもありなん。

音声とか画像とかそれぞれで「認識法」を議論していた時代はとっくに終わり、アルゴリズムの開発は統計数理の専門家の仕事になってしまって久しい。もちろん、それら成果を理解して見事に応用することは極めて重要な仕事で、簡単でもない。

画像処理屋にしかできないことは、システムの構築か、撮像系のデバイスの構築か、特徴抽出を含む初期処理か、3次元形状もしくは2次元パターンの計測か、といったところか。このうちシステムとデバイス以外の部分は、パフォーマンスによる比較が難しい。そういった分野の研究者の人数は減りつつあるように思う。

おりがみくらぶ

幼稚園から小学校にかけての子供をもつ(近所の)奥様方で話題のサイト。おりがみくらぶ。種類が多くて、難易度別に分かれていて、なおかつ折り方のアニメーションつき。折り紙のデザインも多数。

折り方のアニメーションは、ひょっとして、自動生成してたりしないかしらん。折り紙の折り方を教示するアニメーションの自動生成法を扱ってる研究室をいくつか知っているけど。…違うかな。

2008年7月12日 (土)

生まれ変わるなら

未来。

いまの印象とは裏腹に、きっと今より良くなってる。生まれ変わる場所は選ばないといけないかもしれないけれども。

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345)) Book 夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

著者:福島 正実,ロバート・A・ハインライン
販売元:早川書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

ヤマトヌマエビの死

長年連れ添ったヤマトヌマエビが死んだ。死因は、水槽からの脱出。1歳の息子が水槽に小石や板きれをじゃかすか投げ込むイタズラをして、飛び出した模様。水槽から2メートルほど離れた場所で赤く干からびていた。合掌。

金融2.0

黄金の扉を開ける賢者の海外投資術 Book 黄金の扉を開ける賢者の海外投資術

著者:橘 玲
販売元:ダイヤモンド社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

web2.0と聞いてへぇとしか思えなかった鈍感な私でも、金融2.0の話を読むとそのアナーキズムに少しビビる。ノーマネー・ノーフリーダム。モリー先生の愛と金融工学に基づいたヘッジとの双方を重ね合わせて身の回りに修正を加えていくのは骨が折れる。

本書中の「人的資本」も可能なら国外持ち出し可能な資本に鍛えておくべきなのであろう。

2008年7月11日 (金)

電話

学会の地方大会の幹事の仕事は沢山あって、メインの仕事の一つは「広告」を募ること。地方大会実施に必要な資金は参加者から集める参加費と広告費用をあてにする。地方大会とはいえ規模は大きくて投稿件数は毎年500件を超えるのだけれども、参加費を安く抑えていることもあって、広告を沢山募らないと黒字運営ができない。

学会の地方大会に地元の企業が50前後広告を出してくれるのは、東海地区が好景気であることや比較的地元の学生を育てる気概が豊かな土地柄であることが大きい。でも座していればホイホイと広告が集まるわけはなく、今日の午前中は「広告出してください」という電話かけで過ぎ去ってしまった。

大学を名乗ると受話器の向こうの声に艶が出て「就職関係ですか」と聞いてくる。そうではなく広告をお願いする電話だと答えると、声の艶が消えて、とりつくシマがなくなっていく。10件ほどかけて、精神的にくたくたになってしまった。

広告が集まっても実は赤字になることがほぼ確実で、それゆえ毎年学会が地方支部に対して「補助金」を支払う仕掛けになっている。補助金による延命にも近年限界がみえはじめ、いずれ近いうちにこの枠組みでは地方大会の運営ができなくなるから、なんとか経済的に自律しなくてはいけなくて、そのための算段を模索しているけれども、そもそもこの地方大会の幹事が年度ごとに交代するから「昨年と同じやりかた」を踏襲せずにドラスティックに運営方法を変えて黒字化するような英雄はあらわれにくい。そもそも地方大会は必要かという議論は、これは地方大会がなくなると発表する場がなくなるという大学の存在によって無効化される。オチはなし。

2008年7月10日 (木)

科学の世界の共通語(日経夕刊)

福岡伸一氏の記事が面白かったので抜粋。

ある大きな分子生物学の国際学会での出来事。(中略)一日目は学会を主導する世界的に有名な重鎮科学者による基調講演から開始された。(中略)重鎮はおもむろに話はじめた。科学の世界の共通語は英語ではありません。

会場は水をうったようにしんとした。重鎮は(中略)英語はあまりうまくない。(中略)重鎮が次になんというか。視線が一斉に集中した。

「科学の世界の共通語は」一呼吸おいてから彼はこういった。「へたな英語(poor English)です。わたしのようにね。世界中からお集まりの皆さん、どうか活発な議論を交わしてください」。すばらしい開会宣言に会場は大きな拍手につつまれた。

すばらしい。あと、福岡氏はやっぱり文章が上手だ。

教員の体内時計

学部の2年生や3年生相手の講義は開始時刻と終了時刻が決まっていて、一回90分。この一回90分の講義を週に数回ずつ繰り返す生活を何年も続けている。最近気づいたのは、この一回90分の講義のリズムがいつの間にか体に染み付いたということ。

例えば、講義以外で、研究室の学生相手に(ディスカッションではなく)専門の内容について解説せざるを得ない状況が頻繁に発生する。学生と私の都合の付く時間帯に集まって、解説を開始する。黒板やホワイトボードに向かって字を書きながら解説をしゃべり続ける。

特に終了時刻を定めることなく開始しても、今日の解説はここまでにしてしゃべるのを辞めようと思うのは、開始してからほぼ正確に90分後である。時計をみなくても、誤差は±5分もない。疲労の蓄積具合が「辞め時」のバロメータになっている気がする。

こういうヘンなところで、自分の職業を強く意識する。

2008年7月 9日 (水)

家による教育の外注

電話待ちの時間の思いつきで。

熱血教師の金八先生が世に出た時期は、金八先生の役割を家族が学校へと外注しおえた時期なのではないか。子供の発する信号を受け止めて、面と向かって叱ったり存在を認めたりする役割。それまでは家族の役割だったのに学校の先生へと外注して。でも多くの先生は外注に応え切れなくて型破りの金八先生登場。

ごくせんが世に出た今の時期は、ヤンクミ先生の役割を家族もしくは地域のコミュニティが外注しおえた時期なのではないか。仁義にもとる連中を諭したりこらしめたりする役割。それまでは地域がその一翼を担っていたのに公の組織へと外注して。でも多くの公の組織は外注に応え切れなくて「任侠集団」登場。

そんな外注はとっくに完了しおわっている気がいまさらしてきたけれども、ブログだし自ら晒させていただきます。

査読を引き受けてください

論文査読をお願いして、「催促してくだされば締め切りから2週間以内には返答できると思いますよ(笑)」といった感じの回答をいただいても困惑するしかないわけで、残念ながら依頼を断念するしかない。

あなたも論文投稿してお世話になってるでしょうとか、論文投稿者には学位獲得がかかっていて締め切りがとても重要な人も大勢含まれているんですよとか、そういった話を思い出してくださいという以前に、社会における人付き合いの作法としてどうなんだろうと思う。でも、基本的に査読はボランティアだし腹を立てる筋合いのものではないので、でも違和感の表明ぐらいはさせていただいてもよろしいでしょうか。

2008年7月 8日 (火)

水性サインペン

Pilot Super プチ SEG-10F-R

ためしに原稿添削に使ってみたら、良かった。ストロークの色ムラが生じにくいし、やさしい感じの字体になる。しばらく使ってみようと思う。

Distributed target localization via spartial sparsity

Distributed target localization via spatial sparsity

  1. 対象の位置はグリッド上のどこか。
  2. センサアレイが配置されていて、対象からの信号を受信
  3. 対象から各センサまで伝搬する過程における遅延と減衰は既知(あらかじめ推定ということであろうか)
  4. 各センサが受信した時系列信号に基づいて、複数あるかもしれない対象の位置を推定する。

センサネットワークでは、ノードの位置推定にRSS (Received Signal Strength)を参照する手法が良く知られているようだけれども、その手法はお世辞にも頑健とは言えない。この論文は対雑音性能と通信量について解析して、優良な方法であることを主張している。重要な関連技術について文献[17]の詳細を知りたくなった。

蛍光ペン

片手ですばやく使える蛍光ペンぺんてるノック式蛍光ペンハンディラインS【Handy-lineS】 片手ですばやく使える蛍光ペンぺんてるノック式蛍光ペンハンディラインS【Handy-lineS】

販売元:えんぎのいいはんこや
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蛍光ペンは、インク+ペン先が傷むのが早くて、使いたいときに「乾いてて使えない」と思うことが多い。良いのはないかと思っていたら、先日発見。普段はペン先は軸の内部に引っ込んでいて、軸の端には筒の内部をふさぐように小さな蓋がなされている。で、ノックするとその蓋を押し上げてペン先があらわれる。書き終わったら再度ノックしてペン先を軸の内部に引っ込めると、自動的にその蓋が閉まる仕掛け。期待大。

2008年7月 7日 (月)

がおがお ぶーっ

がおがお ぶーっ! の公式ページ

ヨーロッパの小さな国、スロベニア共和国の絵本作家リラ・プラップの描くゆかいな動物たちが、楽しいクイズとともにいきいきと動き出します。

「シマウマ しましまなぜあるの?なぜかな なぜかな わかるかな?」

動物にまつわるクイズを、アニメになったリラさんが出題。答えるチャンスは3回!子どもたちの面白い答えにあわせて、動物たちがユーモラスに動き出します。ユニークな答えを楽しみながら、自分も答えたくなってしまうでしょう。子どもたちの想像力をふくらませ、動物の知識も身につく、楽しいアニメです。

動物たちが輪になって踊る、「うたのコーナー」もどうぞお楽しみに!

アニメーションの動物たちのキャラクタが面白くて毎日見る。でも、「シマウマにシマはなぜあるのか」とか「サルの尻尾が長いのはなぜか」といった質問をして、それらに「敵に見つかりにくいから」とか「木にぶらさがるために」とか答えるのは進化論的にどうなんだろう。世代と共に、形質が目的を持って変化していくような印象をもたれないかしらん。

キラー・アプリケーション

  • センサネットワークのキラー・アプリケーションは文字通り軍事=キラー・アプリケーションだというジョークが定番となりつつある。
  • 査読つきの論文誌に「軍事のための○○技術」とうたった論文を掲載できるかどうかで議論する機会がたまにある。挿絵に堂々と戦車のポンチ絵を掲載したものも少なくない。問題なのは、軍事のためとうたってなくても、明らかにそういう目的の技術の論文が多数あること。
  • 軍事目的と謳った論文には、当然のことながら、トイ・システムは含まれない。クオリティの高い論文も多い。技術開発に対する覚悟が違う。
  • 言い方は悪いけれども、例えば農業目的や介護目的のシステム・技術の開発論文には、おもちゃなシステムの含有率が高い。もちろん、迫力あるすごいものも多数含まれている。
  • 迫力ある論文は、開発者が現場のことを極めて良く調査してから、書かれている。調査法もテキトーではない

論文リスト(CS)

さすが、よくまとまっています。
http://igorcarron.googlepages.com/cslisting

2008年7月 5日 (土)

アクアリウムの照明

水槽の照明を増強。素人アクアリウムなので、本格的ではなく、場所をとらず、ボリュームが小さくて明るいのが良かった。

水槽を美しく照らし出す! トリオ コンパクトライト ルミノ 11W(保証印) 水槽を美しく照らし出す! トリオ コンパクトライト ルミノ 11W(保証印)

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買ってみて、正解。明るくて満足。

返却絵本リスト

 どのくらいおおきいかっていうとね どのくらいおおきいかっていうとね
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 おうちをつくろう おうちをつくろう
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こんにちはたまごにいちゃん (ひまわりえほんシリーズ) Book こんにちはたまごにいちゃん (ひまわりえほんシリーズ)

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 おさるのジョージおもちゃやさんへいく おさるのジョージおもちゃやさんへいく
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 ティモシーとサラとデイジーさん ティモシーとサラとデイジーさん
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ミッケ! ミッケ!

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もうおきるかな? (0.1.2.えほん) Book もうおきるかな? (0.1.2.えほん)

著者:やぶうち まさゆき,まつの まさこ
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こどものとも 0・1・2 ひとつ・いっぱい


はっぴぃさん Book はっぴぃさん

著者:荒井 良二
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ひつじばん(あきやまたかし)

カジパンちゃんちは何屋さん

 クリスマスベア クリスマスベア
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モリー先生との火曜日

 モリー先生との火曜日 モリー先生との火曜日
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ALSにかかった老教授とその教え子=著者の交流の話。読了後、まずは妻と子ともっと丁寧に過ごそうと思う。

著者のミッチ・アルボムが結びで曰く。

あなた方は、本当の先生を持ったことがあるだろうか?
あなた方のことを、荒削りだが貴重なもの、
英知をもって磨けばみごとに輝く宝石になるとみてくれた人を。

これは、教師という職業に就く人だけに向けられた台詞ではなく、子をもつ親、子が育つ社会に育つ大人全員に向けられた台詞である。

老教授モリーが若いころに精神病院で働いているときのエピソード。彼は精神病患者を観察し、その治療を記録する許可を得る。

この着想は今でこそ珍しくないが、五〇年代初めとしては、画期的なことだった。

老教授は聡明な学者である。観察していた患者のなかの一人の中年女性は毎日自分の部屋から外に出てタイルの床にうつぶせに何時間も寝ていて、医師も看護婦もそれをよけて通っていた。モリーはおそろしげに眺めながら記録をとる。そして、その女性が

誰にも話しかけず、誰からも無視される。モリーはそれが悲しかった。彼女がねている床に座り、そばにねるまでして、何とかみじめな状態から引き出そうとこころみる。とうとう彼女を座らせ、部屋にもどらせることができた。モリーにはわかった。彼女がいちばん望んでいたのは、多くの人が望むことと同じ―誰かに彼女がそこにいることを認めてほしいのだった。

この部分で近年おこった事件のことなどを思い出す。著者は、ALSを告げられてからの老教授の生き方とその間の著者との交流を語りつつ、その交流の維持にはどうしたって高額の医療費が必要となる話にもそっと触れている。で、そういったこと全部こみで

互いに愛せよ。さなくば滅びるのみ。

なのだ。

2008年7月 3日 (木)

ぜんまいざむらい

ぜんまいざむらい公式ページ

毎朝、教育テレビで欠かさず観る。頭のぜんまいは、いのちのぜんまい。何もしないと、ぜんまいがどんどんほどけていって、死んでしまう。ところが善行をほどこすと、神様によってそのぜんまいが少し巻かれる。

  • 友人と舟に乗ったら帆が折れて櫂もなくなって漂流した。舟の中で弱っていく友人を助けるために、ぜんまいざむらいは頭の上のぜんまいを海に突っ込み、ぜんまいを勢い良くほどいていって舟を進めて無事に陸地にたどり着く。でもぜんまいざむらいは瀕死に。でも神様がぜんまいを巻いて復活。
  • 神様がヨソ見をしてるときに、ぜんまいざむらいが善行をほどこした。いつもならぜんまいが巻かれるのに、巻かれない。それを見てぜんまいざむらいが「おや?ぜんまいが巻かれない」とつぶやく。

前者は圧倒的に献身的な善行で、頭が下がる。一方後者は、「ぜんまいが巻かれるという見返りを前提とした善行」の一歩手前の空気を含んでいて、ひやひやする。

得意技は「必笑だんご剣」で、だんご剣から放たれる団子を食べると、悪者のおこないが正される。やはり「食」こそが世界平和の鍵であり、特に旨いものこそ世を平和にするのだった。

  • 追記1: おばばのセクシーネタにどうしても馴染めない。
  • 追記2: エンディングの歌の歌詞に豆丸が出てこないのがさびしい。

何歳から仕事を断ってよくなるのだろう

論文誌の編集委員とか、国際学会のchairとか、論文の査読とか、地方の国際学会の幹事とか、対外折衝の代打とか、産学連携とか、共同研究とか、特許書きましょうとか、引越しのダンボールの件とか、懇親会の会計の支払いとか、学科の会計とか、仕事がどさどさどさと降ってくる。「30代は仕事を断るな」と言われて、言われるまでもなく断るキンタマを持ち合わせていないこともあって、ハイハイハイと引き受けて、投げられたボールを打ち返すうちに10年はあっという間に過ぎ去った。

何歳から仕事を断ってよいのだろう。

年齢じゃなくて、残り時間の過ごし方の指針が固まったときなのかしらん。

2008年7月 2日 (水)

皆勤賞のシール

園児は出欠手帳を持っていて、毎日幼稚園に行くと手帳のカレンダーにシールを貼ってもらう。見開き一ヶ月で、毎月の最後に、皆勤賞なら大きなシールを貼ってもらって、休んだ日があるとハンコになる。

園児というのは大抵「シール」が好きで、うちの娘も例外ではなくて、毎月の月末のシールを楽しみにしていた。でも年中にあがってからはハンコになることが多い。基本的に毎日幼稚園に行きたくて行きたくて、でも風邪を引いたり熱を出したりして仕方なく休むことが最近多くて、そのせいでシールは貼ってもらえない。そのことを寂しく思っているようだ。

風邪とか病気とかに対する耐性は子供によってまちまちで、本人とか親とかにはいかんともしがたい部分がとても大きい。幼稚園を一回も休まずに皆勤したときのみ貼ってもらえる大きなシールは、貼ってもらえたら「良かったね」でハンコだったら「残念だったね」でおしまいな些細な話なんだけれども、「シールを貼ってもらえるように休まないようにしよー」といった掛け声がかかった瞬間に少し「嫌な制度」に変貌してしまう気がする。

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