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2008年7月 5日 (土)

モリー先生との火曜日

 モリー先生との火曜日 モリー先生との火曜日
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ALSにかかった老教授とその教え子=著者の交流の話。読了後、まずは妻と子ともっと丁寧に過ごそうと思う。

著者のミッチ・アルボムが結びで曰く。

あなた方は、本当の先生を持ったことがあるだろうか?
あなた方のことを、荒削りだが貴重なもの、
英知をもって磨けばみごとに輝く宝石になるとみてくれた人を。

これは、教師という職業に就く人だけに向けられた台詞ではなく、子をもつ親、子が育つ社会に育つ大人全員に向けられた台詞である。

老教授モリーが若いころに精神病院で働いているときのエピソード。彼は精神病患者を観察し、その治療を記録する許可を得る。

この着想は今でこそ珍しくないが、五〇年代初めとしては、画期的なことだった。

老教授は聡明な学者である。観察していた患者のなかの一人の中年女性は毎日自分の部屋から外に出てタイルの床にうつぶせに何時間も寝ていて、医師も看護婦もそれをよけて通っていた。モリーはおそろしげに眺めながら記録をとる。そして、その女性が

誰にも話しかけず、誰からも無視される。モリーはそれが悲しかった。彼女がねている床に座り、そばにねるまでして、何とかみじめな状態から引き出そうとこころみる。とうとう彼女を座らせ、部屋にもどらせることができた。モリーにはわかった。彼女がいちばん望んでいたのは、多くの人が望むことと同じ―誰かに彼女がそこにいることを認めてほしいのだった。

この部分で近年おこった事件のことなどを思い出す。著者は、ALSを告げられてからの老教授の生き方とその間の著者との交流を語りつつ、その交流の維持にはどうしたって高額の医療費が必要となる話にもそっと触れている。で、そういったこと全部こみで

互いに愛せよ。さなくば滅びるのみ。

なのだ。

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