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2008年8月 6日 (水)

日本史の誕生

読了。面白かった。

日本史の誕生 (ちくま文庫 お 30-2) Book 日本史の誕生 (ちくま文庫 お 30-2)

著者:岡田 英弘
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都市の発生の機縁は商業であり、商業都市ができてはじめてその周囲に農村が発生するのである。その逆ではない。中国は商業国家ではあるが、農業国家ではない。

洛陽を中心とした陸内の水路網と点在する城郭都市がおりなす商業圏としての中国。韓半島から対馬、壱岐、博多、難波にいたる日本に伸びる交易路。以下、備忘。

  • 紀元前20年ころ:港や船着場を中心に発達したチャイナ・タウンの市場を取り巻く集落が多数あって、そこに倭人の酋長がいる。中国の商業網の末端。末端とはいえ、抱える人口が多いことから魅力的な市場。
  • 紀元10年ころ: 王莽の乱で中国の人口激減(5千万→1千万人)。中国商業網の中央による管理維持が困難になり、博多の集落の長を漢委奴国王に任命、日本の商業網の管理を依頼。
  • 紀元184年:黄巾の乱で元に戻りつつあった人口がまたもや激減。博多の倭王が後ろ盾を失って没落。代わりに邪馬台国の卑弥呼が商業網の管理(238年)。
  • 紀元300年ころ:八王の乱でまた中国混乱。後ろ盾を失って邪馬台国も没落。
  • 4世紀その後:仁徳天皇を初代とする河内王朝出現。
  • 630年:唐がアジア最大の強国に。
  • 660年:唐が新羅とともに百済を攻めて滅ぼす。
  • 663年:倭国、百済救済に兵を送って白村江の戦いで敗北。当時倭国からみて世界は韓半島と中国のみで構成されていて、その全体が敵になり、文字通り世界で「孤立」する。
  • 天智天皇、統一国家「日本」を構築。

以下、壬申の乱、日本書記編纂、古事記は偽書で、と続く。

本当の意味の世界史を書くとなると、個々の文明の歴史の枠組みを超越した、新しい共通の枠組みを開発することが先決である。そのうえで歴史を書くとすれば、国史の建前に逆らい、関係国の国益に抵触し、国民感情を害するものになるかもしれない。

確かに本の読み始めはいつもより落ち着かなかった。

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