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2008年10月29日 (水)

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http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/fcaae87da109e3cf20654d535f3039a0

(信用不安の元凶はCDS)こういう問題は経済学ではほとんど論じられていないが、おそらく問題の所在をもっとも早くから指摘していたのはハイエクである。

彼は(中略)市場のもっとも重要な機能は価格によって誤りを訂正するネガティブ・フィードバックだと論じている:

わたしの狭い了見では、今回の問題とCDSの関係を最も早く「具体的に」指摘していた人の一人はこの人だったと思う。それはさておき。

ネガティブ・フィードバックは、制御対象のモデルを必要としない。基準となる値と出力の差を計測して、その差を縮めるように入力量を変化させて、制御する。一方、フィードフォワードは、制御対象のモデルに基づいて、基準となる値を出力するように(出力がどうなるか予想して)、入力量を決定する。

http://www.gamenews.ne.jp/archives/2008/02/cds.html

CDSの売り手Dは債務者Aの焦げ付きリスクや借入額などに従い契約料を設定し、買い手Eに売却する。買い手Eは一定額をまとめて、あるいは一定期間毎に売り手Dに支払う。債務者Aが無事に債務を履行すれば、CDSの売り手Dは契約料を受け取る一方のみ。

将来のリスクをヘッジするには、対象のモデルの変化が常に想定の範囲内であることを前提にせざるを得ない。それ以前に、金を貸すという最も基本的な操作に、債務者の返済能力などに関するモデルに基づいた、フィードフォワードの要素が混入する。ネガティブ・フィードバックはモデルの時間変化に対する耐性を(ある程度)持っているけど、フィードフォワードは耐性を持たない。

CDSは、モデルの変化に対する耐性を高める仕組みではなかった。リスクに関するモデルの変化が想定の範囲内であるならば、大損する確率を極めて小さくできる仕組みだった。想定の範囲内で債務不履行が発生しても、複数の債権が組み合わさっているから、大丈夫。

想定していたモデルには、債務不履行の発生確率などの独立性が仮定されていたのではないかと想像する。違うかなぁ。で、市場のグローバル化は、各種経済的なイベントの生起確率の独立性を奪いつつあるのではないか(←適当)。もしそうなら、債権を組み合わせることのメリットは小さくなる。

「信用」のようにポジティブ・フィードバックが支配する系については、何を考えたらよいのだろう。生体には多数そのような系があって、花粉症とかを思い出すけれど。上下限を決めるって話は、要するに「保証」の話か。新鮮味ないなぁ。制御理論から何か提言が出てこないかな。

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