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2008年12月15日 (月)

WALL-E

WALL-E
飛行機の中で観た。画質も悪くて音響もひどかったけれども、面白かった。

べらぼうに緻密なCGによる世界のリアルな描写。虫けら以外の生き物のいない終末の世界のリアルな描写。主人公WALL-Eは汚れていて、重力や地面の凹凸に逆らえず破損と修理を繰り返し、定期的に充電しないと動けなくなる。でも、その造形とか個性は暗くなく、自由を謳歌していて、性格はからっと明るい。

終末の世界に天から降り立ったEVEは、重力からは自由で、傷も付かず、輪郭は薄く発光していて浮世離れしている。でも強力な破壊兵器を持っていて、ミッション達成のために行動していて自由はなく、出自は明るくない。

世界もキャラクタも緻密に描画されていて、必要な部分には物理シミュレーションに基づいたCGを適用していて。一方シナリオはCGが緻密かつリアルなのとは対照的に、エピソードや見せ場のすべてを説明するわけではなく、観客がこれまでに観てきた作品とか神話とか物語の「素」を喚起しつつ必要な事柄だけを示しながら進められる。例えば、映画の中では幾つかの奇跡がおこって、それらが「奇跡」であることの説明は多くはなされず、時間的にはあっという間に起こる。でも、我々観客はそれぞれの奇跡を「奇跡」として受け取ることができるようになっている。

そういえば、WALL-Eは表情の表現のためのパーツを持たない。でも感情豊かで、手足の動作や眼のためのカメラの傾きとかレンズ内の絞りの動作だけでそれら感情がわれわれ観客に伝わる。一方のEVEには表情表現のためのディスプレイがあって、でも感情はWALL-Eと比べると希薄だ。

背景美術の極端にリアルな、歌舞伎とか狂言に近い印象を持った。

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