医療の貧困
![]() | ![]() | 命の値段が高すぎる!―医療の貧困 (ちくま新書)
著者:永田 宏 |
少子高齢化の進行速度において「日本は世界のトップを独走」していて「日本人はその答えを世界に求めているが,むしろ世界は日本に注目している」と書いてある.にも関わらず,医療貯蓄口座などの経済的に有効そうな制度の多くはアメリカ原案であり,日本オリジナルの経済的に合理度の高い制度は見当たらない模様.
本の最後は「高齢者も自活せよ」で締めくくられている.「自立した高齢者が増えることこそが,本当は医療制度問題における究極の答えである」と書かれていて,それはそのとおりだなぁと思う.そして著者は「気力と体力に限界がある高齢者でも就業できるような技術と制度」の開発も含めて,日本の医療の未来を画きなおしたいと結んでいる.
高齢者にもできる仕事の一例として同書には農業が挙げられている.ほかにないものだろうか.
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紙の本を手入力して活字にするとか,紙の帳票に書かれてる数値を足して集計するとか,音声データをタイピングで書き起こすとか,そういう仕事を細分化して,年寄りに配分できないものだろうか.例えば書籍をスキャナでとりこんで,数行ずつの画像に分割して,タイピングをネットを介して広く依頼する.高齢者クラウドによる書籍の電子データベース化.入力誤りには,同一内容の仕事を複数の高齢者に依頼することで解決.タイピングとか整数の足し算・引き算とかの単調で膨大な仕事は細分化できるし,需要もあるし,高齢者に配布して出来高を支払うシステムに向いてる気がする.どうだろう.
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