同じ研究室に、ギリシャ・タイ・トルコ・韓国・中国のそれぞれにゆかりの学生が居る。国際的な出来事のどの火事も対岸ではなく、隣近所の出来事になる。日本にいた時と、国際ニュースを聞くときの感覚が圧倒的に違う。イラン制裁の話も、朝、顔を合わせたときに普通に話題になった。
Global-News: オバマは、なぜトルコを最初の訪問国に選んだか(その2)の去年4月の記事
アメリカ政府、イランの核開発を最大の脅威と受け止めているイスラエル政府の両者が、「何を最後の一線と考えているか」「何を踏み越えたらイランを攻撃するか」について、正確な情報を伝達する役割をトルコに担わせるのは妥当である。トルコとイランとのあいだには、外交上の問題がほとんどない。
Global-News: 緊張するトルコ・イスラエル関係 今年2月
今回の対立に至る前、すでに、昨年からトルコとイスラエルの関係は緊張を高めていた。2008年12月~09年1月にかけて、イスラエルがガザ地区に行った攻撃で1400人近い死者を出した。その直後、09年1月29日にスイスのダヴォスで行われた世界経済フォーラム(通称ダヴォス会議)でガザ問題のパネルがあった。その席上、トルコのエルドアン首相は、イスラエルのペレス大統領に向かって、「人殺しの仕方をよく御存知のはずだ。子どもを殺したことを我々はよく知っている」と異例の強い調子で公然と非難した。
このとき、イスラエルはトルコに対して強硬な姿勢を取らなかった。
ダヴォス会議の件では、 アメリカもトルコに対して強行な姿勢をとらなかった。トルコではイスラーム主義を核とする公正・発展党はトルコの経済を改善して、なおかつ世俗主義派を抑えることにも成功している。支持率はトルコ国内の地域ごとに随分違う。EU加盟を蹴られてからはイスラーム化の傾向が益々進んだ。…とのこと。
極東ブログ: 西側諸国はイスラエルによるイラン空爆を容認するではないか 今日
事後になって「西側諸国はイスラエルによるイラン空爆を容認するではないか」。 もう少し言うと、西側諸国というより、非シーア派国もこれに含まれるのではないか。もちろん、表向きにはというか公式には、西側諸国も非シーア派国も反対するだろうし、事後には非難の声も上げるだろう。 オバマ大統領も事後に含まれるだろう。
オバマ大統領が最初の訪問地にトルコを訪れてから少ししか時間は経過してないのに、随分急速に事態が推移している。堰を切ったようにというか箍が外れたようにというか。
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