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2010年7月

2010年7月30日 (金)

ナイジェリアでの原油漏れ

Nigeria's agony dwarfs the Gulf oil spill. The US and Europe ignore it

In fact, more oil is spilled from the delta's network of terminals, pipes, pumping stations and oil platforms every year than has been lost in the Gulf of Mexico,

ニジェール河のデルタ地帯にある原油採掘現場からは、メキシコ湾で漏れでた原油より多くの原油が毎年漏れ出ている。

住人は補償を要求しているけど聞き入れられそうになく、反乱で採掘場を攻めてさらに原油が漏れでて、守衛に鎮圧されたりしている。Shellがナイジェリア政府と組んで採掘している。

They must be taken to the international court of justice.

BPやShellなど石油会社は国際法廷で裁かれるべきだ。

とりあえず、こんな事件が起こっていることを今まで知らなかったので、メモ。

10次元

Math-Frolic!: 10 Dimension 経由で.

5次元から先についていくのが大変だった.なんで10次元でとまったのかも釈然とせず.もう一度繰り返してみないと.

2010年7月29日 (木)

ipadは自慰行為そのもの

平凡でもフルーツでもなく、、、:宮崎駿監督iPadについて「ぼくには、鉛筆と紙があればいい」と語る

(前略)

世界に対して、自分で出かけていって想像力を注ぎ込むことをしないで、上前だけをはねる道具としてiナントカを握りしめ、さすっているだけだからです。  

一刻も早くiナントカを手に入れて、全能感を手に入れたがっている人は、おそらく沢山いるでしょう。あのね、六〇年代にラジカセ(でっかいものです)にとびついて、何処へ行くにも誇らしげにぶらさげている人達がいました。今は年金受給者になっているでしょうが、その人達とあなたは同じです。新製品にとびついて、手に入れると得意になるただの消費者にすぎません。

併置してみる.

極東ブログ:[書評]グーグル秘録(ケン・オーレッタ)

すごいと思ったのは、本書の存在だ。著者オーレッタ氏がこの本のためにした地味なそして膨大な取材だ。この本の大半は、人間に直に合って話を聞くという人間臭い作業の地味で膨大な繰り返しから成り立っている。原注には裏付けとなる発言の日時がいちいち記されている。 

この本は、一人のジャーナリストが、"Google it"を横目に、ただ人間的な知性によって成し遂げた作業の集積であり、Google的な知識に立ち向かうジャーナリストの挑戦でもある。Googleによってジャーナリズムの息の根が止まるといわれても、ジャーナリストはそれに立ち向かうことができるという挑戦の証でもある。

思い出してみる.

機動警察パトレーバー:泉 野明

わたしはイングラムを否定しない.わたしの筋肉だからね.(うろおぼえ)

のあとバドの決定的な違いはどこにあったのであったか.

2010年7月28日 (水)

移動販売車とtwitter

UCLAのキャンパスの昼休みにはfood truckがやってきてサンドイッチとかランチを販売.店によって味の落差が激しくて,人気の店のトラックには長い行列ができて,その横でひまそうなトラックがポツネンとしていることもしばしば.

人気のサンドイッチ屋nom nomをはじめ,各food truckはtwitterで店の位置や開店時刻をアナウンスして,客とコミュニケートしている.nom nomのtwitterはこちら.ツイッター繁盛記に関するこちらの記事を読んで思い出した次第.なんせ店舗ごと移動できるのだから,顧客のニーズに応えられるのは,味とか品揃えだけではなく,開店場所も含めて自由度が高そうにみえる.店が複数のトラックをもっていて,客も多数居てtwitterなどを介してコミュニケートするとき,タクシーの自動配車さながら,動的に店舗の位置・開店時刻・メニューなどなどを動的に制御できるのかもしれない.

…というようなデラックスでおっさん臭い重さを感じさせない,トラック一台に若者数人とうまいサンドイッチを積んで,ひょいひょいとやってくる,その軽快さがfood truckの魅力なのではあるけれど.

移動販売車といえば,豆腐屋とか石焼き芋とかを思い出す.ラッパとかの「音」で自分の位置を発信していた.店の近傍にしか音波は届かないから,ラッパの音が聞こえたときは自分の近くに店が来たとき.

twitterだのなんだのを使えば,近くにお気に入りのfood truckが来たらiphoneが振動するようなサービスは簡単にできそうだ.ひょっとしたらもうとっくにあるのかしらん.

2010年7月26日 (月)

大学の一般教養

『ハーバード白熱教室』の裏側:ハーバードの一般教養の授業をサンデルの講義を例にして説明してみる

そしてそのような授業を、一般教養科目としてすべての分野の学生がなんらかの形で幅広く履修しなければならない。それを通して、学生はたとえば、サンデルの授業で扱っているような倫理的推論を、単なる講義上の知識としてだけではなく、それについて読み、考え、討論し、文章にすることを通して、自分の教養の一部として行くのである。その過程で、読むこと、考えること、討論すること、文章を書くこと、などの基本的な学問的、あるいは学問以外でも重要な技能を磨いていくわけである。

デラックス.よくできている.博士は頭でっかちな人物なのではなく,分厚い基礎の上に突出した専門の知見を構築して獲得できるもの,というイメージが共有されていそうにみえる.それにしても,学費は幾らで,大学への収入はどうなっていて,教員や大学を維持管理する諸々のスタッフの人件費を含む支出はどうなっているのだろう,と思う.

森毅さん死去

森毅さんが亡くなった.コーシー列を八艘飛びに例えて完備を説明したり,解析の幾つかの重要な概念を理解するうえで,森氏の著書には随分お世話になりました.

森毅・井上ひさし・安野光雅と好きな人達が編集した「ちくま文学の森」を好きが高じて全巻買ってしまって,ほとんど読みもせず本棚の肥やしにしたりしたこともあった.

一読者として哀悼いたします.

2010年7月20日 (火)

12枚の硬貨を使った数学トリック

12 Cent Math Trickが面白かった.

The scamster hands the victim 12 pennies and then blindfolds himself. The victim is instructed to place the coins on the table such that exactly five of them are heads up. The scamster tells the victim that he can, without removing the blindfold, separate the 12 pennies into two groups, and turn over some pennies so that each group will have exactly the same number of coins heads up. Fumbling around because he can’t see, the scamster moves the 12 pennies close together into a group and then somehow picks some of the pennies and moves them to another group. He then turns some coins over and, voila, both groups have the same number of heads up pennies.

  1. 演者は客に12枚のコインを渡したあと,自分で目隠しをする.
  2. 渡したコイン12枚を机の上に並べてもらう.そのうち,5枚を表面にしてもらう.
  3. 演者は次のように宣言する.今から,並べてもらった12枚のコインを目隠ししたまま2つの山に分けて,そのあと何枚かをひっくり返して,それぞれの山で表を向いてるコインの枚数を同じにしてみせます.
  4. 目隠ししていて見えないので,客にコインを手元まで動かしてもらって,宣言通り,目隠ししたままコインを二つの山に分けたあと何枚かをひっくり返す.その結果,みごとに,それぞれの山で表を向いてるコインの枚数が同じになる.

上記ブログにはどのようにすれば実践できるのか,詳細が書いてなくて,別のページにリンクされている.でも,少し考えると,実践法のひとつはすぐに思いつく.無粋かもしれないけど.

  1. コインの総枚数をN枚として,それをM枚とN-M枚の二つの山に分けることにする.
  2. 最初に客が表にするコインの枚数をn枚として,M枚の山のうちm枚が表だったとする.
  3. NとMとnは既知.mは目隠ししているから未知.
  4. M枚の山:表m枚,裏M-m枚.
  5. N-M枚の山:表n-m枚,裏:(N-M)-(n-m)枚.
  6. N-M-n = 0となるようにMを決めると,N-M枚の山の裏コインの枚数は必ずm枚になる.
  7. N-M枚の山を全部裏返すと,両方の山とも表はm枚になって一致する.

N=12, M=7, n=5とすると実践法のひとつが得られる.つまり,目隠ししたまま7枚と5枚に分けて,5枚のほうの山を全部裏返すと,両方の山に含まれる表コインの枚数がm枚で一致する.

n=5の決め方が上手で,とりあえず奇数なので偶然最初から表コインの枚数が偶然一致することがなくなる.セリフとか裏返し方とか演出次第では随分盛り上がるのではないか.

2010年7月10日 (土)

本vsインターネット

NYT: The Medium Is the Medium

It could be that the real debate will not be books versus the Internet but how to build an Internet counterculture that will better attract people to serious learning.

議論すべきは「本 vs インターネット」ではなく、人々がマジメに勉強したくなるようなインターネットのカウンターカルチャーをいかに作るかなのだろう。

メディアはメディアだ、というタイトルと結語があまり結びつかない印象を持つ。

ほぼ日:今日のダーリン(07/09/2010)

誰もがインターネットに接続できるようになって、 ふつうの人が考えつくような疑問については、1分もあれば、「答え」が見つかるようになっています。

(中略)

「知ろうとしない、教えあわない」という 贅沢な情報とのつきあい方も、ぼくはあると思うんです。

知ろうと思った瞬間に、インターネットで検索することに。知ろうとしない・分かろうとしないの実践例、作家長嶋有のムシバム

ムシバム基本ルール。

1/群馬にある長嶋家の山小屋の室内で、虫の写真をとる。

2/奇麗な虫を探さない

3/上手に撮ろうと無理しない。

4/撮った虫のことをなるべく調べない。分かろうとしない。

小さい子は虫を見て、お伽話を思い出したり、カッコいいと思ったり、怖がったりする。ファンタジーに遊ぶとっかかりでもある。

極東ブログ:[書評]足もとの自然から始めよう(デイヴィド・ソベル)

自然への愛をはぐくむ教育には、ヒトの心性の発達過程とそのファンタジー性を上手に教育に繰り込む必要があり、そこからソベルの思想が展開される。

子供に好奇心や調べることを強要することは、インターネット登場前と比べると、ファンタジー性を教育に繰り込む上でより大きな障害となりうるのではないか。親が子供を自然と触れさせるとき、子供の発達過程をより注意深く見守ることが要求されているのかもしれない。

2010年7月 5日 (月)

タングラム

清少納言知恵の板より。

タングラムと清少納言智恵の板の違いは、似ていると言えば似ている、違うと言えば違うようにも思える。相違についてはシルエット形成の利得から幾何学的な計算が可能なようにも思う。

形状記述子の良し悪しの比較は難しい。その指標はいまだに議論途上ではないかと思う。昨今採用されることの多い指標は次の3点か。

  1. 記述に用いるプリミティブの数とか空間の次元とかが小さいこと。
  2. 与えられた図形を記述できること。
  3. プリミティブを(ランダムに)組み合わせることで突飛すぎる図形は生成されず、それっぽい図形が高い確率で生成されること。

上記の1は正方形をほぼ同数のパーツに分けているからタングラムも知恵の板もほぼ同じと見てよい。2はシルエットから解が得られるか否か、3は出題されうるシルエットの多様性とか馴染み具合とかに関係がありそう。特に馴染み具合というか生成されたシルエットが記述対象として「妥当」か否かの判定が難しい。

タングラムや知恵の板のピースを「ランダム」に配置するのではなく、ピースを重ねないとか、隣接するピースと辺の向きを共有することとか、いくつかの拘束を課さないといけない。その拘束を課した上で計算機でランダムにパターンを生成し、それら各パターンと過去に出題されたことのあるシルエットとの距離を計算する。最短距離の最大値が3の指標の悪さの評価を与える…という手続きが多く採用される。過去に出題されたシルエットの総数や妥当性が形状記述子の指標になりそうでなりにくいのが悩みの種のひとつかもしれない。

以下、数多く提案しうる叩き台のうちのひとつを気楽に。

形を記述するピースの組み合わせは、その記述能力が高くなる方向に変化していくように思う。現状の記述子に不満なときによくとる(苦し紛れの)改善法のひとつは、これまでひとつのピースであらわしていたものを細分化すること。細部化すると、ピースの集合のなかには、あるピースを分割して得られる複数のピースが多数含まれることになる。どっちが多いのだろう。タングラムの方が多いのではないか。これまた数え方に依りそうで困るけど。知恵の板の四角形を分割したくなったのではないか。

2010年7月 3日 (土)

めめんともり

スティーブ・ジョブスの伝説のスピーチを遅ればせながら拝聴。あわせて、スピーチに出てきた Whole Earth Catalog のページも拝見。すごい。

このカタログをジョブスは「我々の世代のバイブルだ」と言っているし、サイトには「(当時)文化的iconになった」と書いてある。Stewart Brandのページもあることを今ごろ知る(とほほ)。カタログをめくってOn growth and form の本への言及を見つける。やっぱりあった、と思う。パターンから、その生成のダイナミズムを導出することを目指す試みがパターン認識の研究の一部を構成していた時期もあったのだと思うけど、いまでは。そういえば、最近読んだ書の楽しみ方への言及を思い出す。

2010年7月 2日 (金)

オイル漏れ

原油漏れが止まらない。こちらの学生たちの何割かはBPに関連してShellで給油することもやめている。

ニューヨーク連銀がBP向け投融資を調査して「破綻したときの混乱を防ぐため」と言っている。調査してもしきれないことが先日の金融ショックの本質だと思っていたけど、どうなのだろう。破綻はしてなくても素人にはわからない部分で影響は既にではじめているのだろうし、特にユーロ界隈の心配材料のひとつなのだろうと想像する。

メキシコ湾での漁猟がとまって、すると乱獲による海産資源の減少が少し止まって株価が回復するようなこともあるとのこと。金融ってすごいなぁと、こういうときに思う。考えるときに織り込むべき事柄がちゃんと織り込まれる仕掛けである気がする。

漏れを塞ぐアイデアが今に至るも出てこない。漏れるのは仕方ないとして、漏れてくる原油をどこか一箇所に誘導するとか、問題の緩和についても妙案の出ている様子はない。

ハリケーン Alexは原油漏れした場所の南方を通りすぎる模様。直撃はしなくても、でも回収作業が遅れることになりそうだ、とのこと。現場の人達はさぞさぞ大変だろうと思う。

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